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鉄拳外伝 / 三善善三


1.怒号二〇〇一
2.鉄拳〜其の参 feat.Mine神-Hold
3.夕陽談義
4.激論!!日本列島 feat.Indemoral, Ark from Backgammon
5.鉄拳〜其の伍の前だから四? feat.Mine神-Hold
6.鉄拳〜其の伍(後) feat.Mine神-Hold


★★★★★★★★☆☆

6曲入り、うちラップのある曲は4曲、更に「鉄拳〜其の参」は前に発売した1stアルバムに収録。熱心なファンにとっては実質3曲で、それで1890円もするんだからちょっとなぁと思ったけど、現在廃盤だからこれから買う方は中古だろうしあんまり関係ないか。値段の事を抜きにして見れば良く出来たミニアルバムです。まぁ更に言っちゃえば「激論!!日本列島」以外の残りの2曲もコンピに収録されたりしてるから、いよいよもってやりきれないんだけれど。
走馬党と言えば意外とチルソングの出来が総じて良くて、2006年発売のポッセアルバムに収録された「夜と朝の間」なんかはもっと騒がれていいと思ってるんだけど、今作も激しい怒号が飛び交う中で唯一まったり流す「夕陽談義」が素敵。この他の2曲はもう走馬党の皆さんお怒りのようで、正座して聴かないとぶん殴られそうな勢いです。「激論!!日本列島」ではIndemoralとArkを迎え、四人でいいたい放題。客演陣の豪華さの割にそこまで図抜けた曲ではないけど、それぞれのMCがそれなりの仕事ぶりを見せてます。特にSkippさんは社会派ソングになると性格が一変し、必ず「引きこもってるオタク」を標的に数々の暴言を吐く事でファンの間では恐れられてるお方。この曲でもあの歌フロウでサラッと「ゴキブリ」呼ばわりしちゃったり、いつも朗らかなだけに怖いです。「鉄拳〜其の伍(後)」もシリーズ中最も聴き易く、三善さんのヴァースの踏み方がとんでもない事になってます。聴いてからのお楽しみ。
何度も言うように、収録曲が他のアルバムにもポンポン収録されてるもんだから影の薄いミニアルバムですが、01年の発売当時からすれば、多少高い値段を我慢して買っても満足出来る完成度となってます。ジャケもイカしてて、走馬党が最も勢いついてた時期であった事を改めて証明してくれる作品。
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16:11 | 三善善三 | comments(0) | -
TOKYO TRIBE 2 / MURO


1.THE EXTRAVAGANZA feat.YOUNG CHRIS from YOUNG GUNZ,KOOL G RAP
2.J.P.N. PART2 feat.BIG-Z & B.D.
3.V.I.P. feat.BIG-O,SUIKEN,ChiefLOW
4.TRIBE LIFE feat.TWIGY&KASHI DA HANDSOME
5.REAL TOKYO SHIT feat.S-WORD
6.Mr.PITIFUL 2006 feat.Prodigy
7.MIDNIGHT MOVERS feat.HIPSTER&ASIAN STAR
8.THE ROOSEVELT feat.GHOSTFACE KILLAH,RAEKWON,TRIFE DA GOD
9.ROCK BABY ROCK feat.JBM,KGE,MIKRIS,B.D.
10.SO COOL feat.DE LA SOUL&LUNCH IME SPEAX
11.TRAIL BLAZER feat.t-Ace
12.FOREVER FRESH feat.BIG-O


★★★★★★★★★

日米の大物達が一堂に集結。国内の人選はこれまでのMUROの諸作品からある程度の予想は立てる事が出来るんですが、アメリカから参加した面々のゴージャスさが半端じゃない。しかも「THE EXTRAVAGANZA」への当初のゲストに予定されてたのはFabolousにSaigonにと、これまたフルボッキチョイス。おまけにこの曲のプロデュースはJust Braze。強烈なホーンが耳をつんざくド派手な一発で開幕曲としてはうってつけなんですが、こういう前のめりなファンクチューンって同じファンクでもMUROにはないタイプだよなぁ。このシンプルかつ個性的なサンプルセンスに彼のセンスを感じます。ラップもKool G Rapこそイマイチ元気が無いものの、それを補って余りあるくらいYoung Chrisが弾けてて、でらファンキーな今作の目玉曲です。これに対してMUROがトラックメイカーとして腕を揮ったのが、ウータンの名コンビ+Trifeを迎えた「THE ROOSEVELTS」。名曲「VINYL ATHLETES」を想起させる変態的なピアノループといい、音を黒く黒く、もひとつ黒く落とし込む彼の個性が良く出てます。Ghostfaceがこのビートに惚れたのも納得。当然この曲ではGhostfaceがイントロからアウトロまで猛威を奮う事に。
上記の二曲がかなり完成されててこれだけでもお腹一杯なんですが、MUROがほぼソロでその真っ黒い舌を披露してくれる「Mr.PITIFUL 2006」であったり、ランチがDE LA SOULの二人とがっぷり四つで渡り合った「So Cool」を筆頭に全曲レベル高し。サントラものだからコンセプトやアルバムスタンスなんかは僕が今さら語る必要もないんですが、そうしたOSTとしての役割以上に、このアルバムは日本のリスナーからドリームマッチとしての期待がかかっていたはず。ただ豪華ゲストを並べ立てただけの安っぽい客寄せ構成(残念ながらこないだのペイジャーのような)ではなく、日米トラックメイカーがその矜持をぶつけ合い、海外ラッパー陣も全員日本のフィールドでスピットする事で、見事その責任を果たした歴史的一枚。ラストの「FOREVER FRESH」だけ「THE EXTRAVAGANZA」のイメージが強すぎるので蛇足。
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17:53 | MURO | comments(0) | -
SUPER HARD / ラッパ我リヤ


1.イントロ
2.yeahと言え!
3.ニセモノセイバツ
4.金
5.邦楽界
6.ヤバスギルスキル・パート3 feat.ARK
7.人間太鼓箱
8.中トロ
9.時間
10.交通警報
11.R.G.力学
12.LOVE SONG
13.もし俺が
14.言葉あそび feat.三善善三
15.走馬党 feat.走馬党
16.アウトロ


★★★★★★★☆☆☆

黄金期とされる90年代の日本語ラップが、今聴き直すと非常にダイナミックな作りである事に気付く。ZEEBRAの1stやペイジャーの諸作品(新作除く)なんかは、アメリカのHIPHOPフォーマットをそのまま持ってきて、さぁ物語の舞台を日本に変えるだけでその上でお手本のようなHIPHOPを成し遂げようじゃないか、なんていう豪快な力技で成立している。その頭でっかちな積み木の家みたいなギリギリのバランスがとんでもなくスリリングなわけ。それを考えると、今の「日本独自の道を探そう」なんて主張が僕には砕ける気概の無い逃げの姿勢にしか映らないわけだけど、要するにそんな集団意識下で「いいじゃんそれ使うけどあとは好き勝手やろうぜ!!」みたいなグループが出たらどうなるのか。その答えが登場した頃はモロホラーコア、後にアホノリダンススタイルの時期もあり特濃男汁も撒き散らす、このラッパ我リヤだったんだ、たぶん。果たしてその時彼らは異端児だったのか??

なんて話は長すぎるからまた別の機会に書く事にして。そうした状況・姿勢で挑んだ結果がこのユニークな1stだったんですよ。トラックのレベルがそう高いわけじゃないんだけど、それ以上にラップで立てて雰囲気を出した一枚。今作でテーマをこれ以上ないくらい限定化することでリリックに遊び心を持たせる事に成功し、彼らの作品はこのスタンスを現在に至るまで忠実に貫く事に。「時間」なんかはトラックの質も高くて今でも楽しめますね。

やっぱりトラックがシンプルすぎて、我リヤ作品の中では正直特に好みの作品ではなかったりします。「言葉遊び」なんかは完全にラップで持った曲だし。だけどそれ以上に、しかめ面でふざけるスタイルを確立できたことこそが今作の成果。恐らくは満場一致でARKの生涯ベストワークと評される「ヤバスギルスキル・パート3」以外そこまで好きな曲はあんまりないけど、文化財的な価値のある一枚。
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07:41 | ラッパ我リヤ | comments(0) | -

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