RATID -Realize A Thing In The Depths-

新年度からは下ネタを言わない。
遼の最近読んだ本
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

web拍手
| - | - | -
THE TRUTH NO.X / t-Ace




1.THE TRUTH No.10
2.Mr.A.C.E.
3.オレは4.5
4.THE TRUTH pt.4 feat.QLIP,CHOICE&PAGE ONE
5.MAGNETIC feat.LUNCH TIME SPEAX&WOODSMAN
6.PORTABLE
7.THE TRUTH ANTHEM feat.CHOICE,O2,BIGFOOT,PAGE ONE OOCCI,ABNICE,TAD'SA,C.forl.T.S.,GO,&WOODSMAN
8.THE TRUTH feat.WOODSMAN
9.DON'T WORRY feat.BARKMAN&WOODSMAN
10.SKIT
11.FIRST STAR
12.MONSTAR
13.ONE COIN
14.JACK feat.WOODSMAN
15.SHORT COURSE-ABINCE
16.PROTECT DA CITY feat.LUNCH TIME SPEAX
17.CLAP YOUR HANDS
18.SPAGETTI HEAD-WOODSMAN
19.PROMISE



★★★★★★★★☆☆



茨木からの新たなる刺客、t-Aceが放った1stアルバム。曲間を排除したMIX-TAPEのような構成で曲が自然と耳に出入りしていく事で19曲という圧倒的ボリュームも余り気にならない。こういう構成をこの曲数でこなしていく以上、インパクトの薄い曲については何度か通して聴いただけでは本当に何の印象も湧かず、心まで音が届く事はなく聴き流してしまうが、19曲を疲れさせずに聴かせる事を考えれば一長一短か。その中でも一聴して耳につくのはやはりゲストを迎えた曲で、中でも「THE TRUTH pt.4」や「MAGNETIC」などのLTSにも通じるいぶし銀なカッコ良さを見せてくれる曲の印象が良い。飛びぬけて良い曲だとは思わずとも矢継ぎ早にマイクを廻していく「THE TRUTH ANTHEM」も聴き所のひとつだろう。t-Aceのソロ曲となると個人的には「FIRST STAR」やラストの「PROMISE」などのガンガンアゲてくタイプの曲とは正反対の、綺麗なトラックで自身の強い意志を吐き出していくメッセージ性溢れる曲の出来が良いと感じた。評価を高め続ける最近のアングラ系ラッパーとは違う、旧EL DORADO組やNITRO勢に通じるようなわかりやすいハードコアスタイルを取っていてストレートにカッコ良いHIPHOPを聴かせてくれるアルバムだ。全曲どれも手抜きなど感じられず総じて丁寧に創り上げられた印象を受ける。そのためどの曲も完成度が高く、聴く人各々で好きな曲は変わってきそう。本当に良く練り上げられていて、恐らくは現段階でのt-Aceの力量を余す事無く発揮する事が出来たアルバムであると思う。良くも悪くも$札を載せて「MAKE MONEY!!」と叫ぶ一昔前のメインストリームのようなハードコアなラップは少々前時代的に感じる事もあるが、これだけきちんと作ってストレートなカッコ良さをぶつけてくれればやっぱりカッコ良いと感じる。変に向こう寄りだとかで線引きする必要はやっぱりないだろう。ただ純ハードコアスタイルの後継者として申し分ないスキルを持ち合わせている彼ではあるが、高いスキルの上にプラスアルファされる独特の魅力が感じられず。既に瑕も付けず十二分に玉は磨けているので、後は玉に何かしらの色付けが出来れば完璧。この先シーンの中心に躍り出る事が出来るかどうかはそれにかかってきそう。
web拍手
14:18 | t-Ace | comments(4) | trackbacks(0)
銀河飯店 / ロボ宙



1.intro ROBO
2.R.U. READY
3.LET IT FLOW feat.BOSE
4.ROBO TUNE
5.セッション01 feat.AFRA & Y.Sasanuma
6.INTHEHOUSE!!
7.JUNKYARD‘ウルトラゴミマグネティックMC's feat.JUNKFOOD&SDP
8.SOUNDOFfeeling “ギャラクシー色やねん”
9.it's NEW T.I.M.E
10.ミュータントディスコ feat.Computers



★★★★★★★★★★




SDPと共にLBの一員として黎明期の日本のHIPHOPシーンを支え続けてきた脱線3。そのリーダーであるロボ宙がSDPプロデュースのもと完成させたのがこのアルバムだ。今となっては全国的に知られているMCなのかどうかも疑問なところだが、逆にそんなノープレッシャーな状態からあえて「大型新人」とも称して売り出した今作は余計な重圧も受けずのびのびと創られた印象を受ける、稀に見る名盤である。アルバム中に流れるスペースファンクな音がリスナーを宇宙旅行をしているかのような気分にさせてくれ、身を委ねていたくなるような不思議な空間をそこに創り出す。ロボ宙自身のラップはSDPなどと同系列のLBっぽさ全開のものであるが、言語センスの鋭さ、要所要所でキッチリはめてくるライミング、そして何よりこの見事なまでの「トラックに乗る上手さ」など、そのレベルの高さというのは現在のシーンでも突出した力を持っている。あくまでも現行のメインストリームとは違うHIPHOPを突き詰めていく古くからのスタンスは変えず、その努力がこのアルバムでひとつ節目を迎えた感じも受ける。「LET IT FLOW feat.BOSE」や「it's NEW T.I.M.E」で見せるトラックとの一体感、浮遊感、そしてそこにあくまで主役として張られるラップのカッコ良さはHIPHOPとして以上に彼の音楽として完成した感さえ抱く。豪華セッションで紡ぐ「JUNKYARD‘ウルトラゴミマグネティックMC's 」も貫禄の出来映えで、10曲とボリュームとしてはやや少ないながらも圧倒的完成度を誇り30分そこそこの時間で批判の言葉も出ない満足感を与えてくれる。確かに残るLB勢の息吹を感じることが出来る貴重な名盤だ。相変わらず動けばクラシックを残していく彼らにただただ感嘆の声をあげるばかり。「LET IT FLOW feat.BOSE」と「it's NEW T.I.M.E」については聴いた方の間でのみ隠れた名曲として語り継がれていく事必至だ。
web拍手
00:10 | ロボ宙 | comments(3) | trackbacks(0)
NO HIPHOP NO LIFE / ラッパ我リヤ



1.INTRO(発射)
2.UNDERGROUND SOLDIER
3.ヤバスギルスキルPart.8 feat.TOMI-E、魔梵、MC仁義
4.NO HIPHOP NO LIFE
5.SWING IT NOW SING IT NOW
6.未来
7.SKIT
8.WE ARE SOHMATOH feat.三善/善三、SKIPP、PAULEY、ARK、MINESIN-HOLD
9.MONEY AND THE POWER(金と力)
10.COMIN’AT YA
11.HUMAN BEATBOX feat.太華(MSC/ケルベロス/東京過呼吸倶楽部)
12.LIFE IS ONE TIME
13.VIBES KING
14.HOLIDAY 韻 feat.MINESIN-HOLD
15WALK ON feat.ARK



★★★★★★★★☆☆




10年選手としてシーンの最前線に立ち続けてきた彼らが紆余曲折の末捻り出したひとつのメッセージ「NO HIPHOP NO LIFE」。今までの5枚のアルバムで様々なスタイルを試みてきて賛否両論を浴び、人気も最盛期に比べて格段に落ち、それでも一本気な「漢」としてのスタイルは頑なに貫いて来た彼らが冠するからこそこの直球すぎるタイトルにも重みが生まれる。結局人気が落ちようがどれだけスタイルを変えようが辿りついた所はこれだったのだろう。内容は走馬党ファンを歓喜させた名作である前作「RAPPAGARIYA」の硬派なハードコアなスタイルを踏襲。そしてそこに一般リスナーでも問題なく聴ける程の聴き易さが加味された。これはやはりタイトルにのっとってメッセージ性の強い曲が多くを占めた事、そしてそれによりトラックも土臭いものが少なくなった事などが挙げられる。そして何より声を大にして言いたいのが他でもない我リヤの3人の成長ぶりだ。前作でネクストレベルに到達したQとDJ TOSHIに続き、復調の兆しを見せていた山田マンが今作で完全復活。「SWING IT NOW SING IT NOW」や「MONEY AND THE POWER(金と力)」での高速お経フロウを聴いて1st、2ndを聴いてファンになったリスナーは諸手を挙げて歓喜した事だろう。更に「ヤバスギルスキルPart.8」でもラップもさることながら90年代を思わせる土臭く煙たいトラックを送り出しゲスト陣にうってつけのヴァイブスを提供。正直メインゲストのTOMI-Eより魔梵が目立っている感は否めないがそれなりの曲。そしてタイトル曲や「LIFE IS ONE TIME」、「WALK ON」などのメッセージ性の強い曲が総じて高い完成度を誇ることも忘れてはならない。前作からのハードコアなスタイルをそのまま残しつつも不必要な聴き辛さは格段に減った今作はSUPER HARDやラッパ我リヤ伝説、RAPPAGARIYAなどの名作群よりも初聴の方へ我リヤの入門作として強く薦めたいと思う。しかし3人の完全復活にARKやDJ TANAKENのワーカホリックぶり、加えて爆発力がハンパない「WE ARE SOHMATOH」でもまたもや感じられたMINESINの成長ぶり…。もしかしてここにきて走馬党始まった??
web拍手
16:33 | ラッパ我リヤ | comments(4) | trackbacks(0)
SELL OUR SOUL / THA BLUE HERB



1.SHINE ON YOU CRAZY DIAMOND
2.天下二分の計(COAST 2 COAST)
3.ウルトラC
4.29 TO THINK
5.人斬り
6.路上
7.S.S.B
8.I'M PRIVATE ARMY
9.STILL STANDING IN THE BOG
10.BROTHER
11.SMILE WITH TEARS
12.サイの角のようにただ独り歩め



★★★★★★★★★☆




日本のシーンで様々な物議を醸し出した1stアルバム。その理由の一つが現行シーンに対する彼らの歯に衣着せぬ痛烈な叱咤であった。そんな外界に向けて強烈なメッセージを発していた彼らのパワーはこの2ndアルバムで自身の内面に向けられる事に。1stが外に向けて「口から発せられた音声としての声」であったとすればBOSSの内面性が強く描かれた今作には「声には出ていない彼の脳内の思想」をそのまま覗き見る事が出来る。覗き見た彼の世界はこちらの想像を遼に超える静かで熱い、青の炎が燃えさかっている。そのため強烈なパワーが360度に放たれていた1stから続けて聴くとそのあまりにも黒く静かな、彼の思想の暗黒の深淵にある種のとっつきづらさを覚えるかもしれない。がしかし逆に言えばBOSSの哲学性、そしてTBH独自の世界の描写具合は前作を遼に上回る。前半部分の山場である麻薬売人の生き様を描いた黒さ滲み出る「路上」は彼らの世界観のひとつの曲としての具現化とも言える。ストーリー物こそそのラッパーの「本当の語り口」が垣間見れるからだ。結果としてそのストーリー内容、そしてラストの衝撃もありファンの間でも人気の曲になった。そして個人的に推したいのは自分達と周りの人間とを描いた「STILL STANDING IN THE BOG」。ここに込められた熱いリリックはこの2ndアルバム中でも群を抜く。「−音楽は商品でしかないというのは最もだ−」からの一連のラインは彼らだけではなく全国の本気のラッパーが主張したいHIPHOPに対するスタンスを的確に描写した名ラインだろう。ラストを飾る「サイの角のようにただ独り歩め」にしても自らの内側をここまで熱くリスナーの耳に届けられる熱量はハンパじゃない。前作より更に深みが増しTBHを初めて聴くという方にはお薦めしないが「TBHとしてやりたい事」を存分に言えたのはこの2ndの方だろう。1stを聴いて、彼らの考えに共感してファンになった方ならこれを聴いて身震いしたのでは。彼らを感じれるという意味で個人的には1stより好きな大傑作。


web拍手
02:42 | THA BLUE HERB | comments(0) | trackbacks(0)

11
--
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
--
>>
<<
--