1.Intro 〜2nd Time〜
2.Get Low
3.Mermaid feat.Full Of Harmony
4.バカヤROW feat.VERBAL
5.Chillin'
6.Bounce
7.Bang! feat.SIMON&4WD
8.未来予想図 〜The Blueprint〜 feat.ZEEBRA
9.Me & My... feat.加藤ミリヤ
10.Lights Out
11.HOT feat.SPHERE of INFLUENCE&JAMOSA
12.Movin' Again
13.My Love
★★★★★★☆☆☆☆
前作「VIVID」でUBGの中で、いや、現行のメインストリームの中で彼だからこそ出来るスマートなHIPHOPを聴かせてくれた事。そこから今までのKM-MARKITに対する認識とは別枠での魅力に気付かせてくれた事でソロ作品に対する期待というものも高まってきた。がしかし早いスパンで届けられたこの2ndアルバムはどこか狙いすぎ感が漂う。前作での反響が凄まじかったのか、それとも自身がこの方面でソロは貫き通そうと決めたのかは知らないが、完全に前作の焼き直し的な作品に思える。言い方を悪くすると以前作った料理の評判が良かったからといって材料や調理過程だけ同じにして、パパッと作ったものを客にポンと出して「さぁ食えよこういうのが好きなんだろ?」と言っているような。勿論実際本人にそんな認識はないだろうが作品を聴いていくとどうしてもそんな風に感じてしまう。捻りの無さ過ぎるタイトルの数々がそんな思いを更に強くする。それぞれの曲のレベルは決して低くないんだけれど前作でやり方を覚えてソツなくこなしているような感じで、どうも小さく纏まってしまっている。がしかし大御所のZEEBRAと絡んだ「2006年版未来への鍵」となった「未来予想図 〜The Blueprint〜」は中々の出来。聴けば聴くほど味が出てきてかなり良い。ZEEBRAのヴァースが特に好印象。それ以外の曲については…う〜ん決して悪くないんだけど何故か余り褒めるような気にもならない。どれも「及第点」は超えているんだけどそれ以上のものが感じられず。やっぱり勢いや癖が無さ過ぎるからかな。どの曲も作り方を覚えてそのマニュアル通りに作って「それなり」の位置に落ち着いたように感じる。前作は好きだったし、あの路線で行っても全然問題はないと思うんだけど(むしろあれにハマったわけだし)もっと踏み外したり賭けに出た思い切った作品を出していいと思う。脇道にそれもしないで一本道を頑なに進むだけで先細っていくのだけは止めて欲しい。好きだからこそもっと博打打ってくるKM-MARKITにも期待してるんだよ。