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Nasty / acharu


1.Rain to the Rainbow Produced by Takacha
2.さよならMy Boo Produced by acharu
3.忘却の彼方 feat. なのるなもない(降神) Produced by acharu
4.ICE RAIN feat. NIPPS&B.D(THE SEXORCIST) Produced by DJ GRADIS NICE A.K.A. K-MOON X (THE SEXORCIST)
5.Skit feat.NIPPS
6.TENKUUuuu!!!  Produced byY.P.J
7.City Light feat. D.O(練マザファッカー) Produced by YOUICHI(NIGHT CAMP CLICK)
8.PAIN Produced by Takacha
9.Voice feat. BRON-K(SD JUNKSTA) ZIGHT(NIGHT CAMP CLICK) Produced byY.P.J
10.Skit (Sky walking) Produced by acharu
11.FREE Produced by acharu
12.Fly away .Produced by acharu
13.Eazy come Eazy go feat. Takacha Produced by SKYBEATZ
14.さよならMy Boo[Takacha remix] feat. マイクアキラ(四街道ネイチャー) Produced by acharu,Remixed by Takacha

★★★★★★★★☆☆

マイクアキラの設立したレーベル「首脳組」からの第一弾アーティストであるフィメールシンガー&ラッパー・acharuの1stフルアルバム。2010年6月1日発売。

マイクアキラのレーベルから先鋒として飛び出してくるのだからどんなキワモノラッパーなんだろうと構えて本作を手にしたが、意外にもかなり真面目な作品。そもそも彼女がラッパーであるという僕の認識が間違っていて、シンガーとしての部分がメインなんだね。

そしてHIPHOPのビート上で奏でられる起伏の少ない歌声は、やや残るおぼこさをそこに加えて、やや前時代的な、例えばMIHOやKAANAの作品を思い起こさせてくれる。歌っているテーマはほとんどが同じで、基本的に辛い状況下で前を向こうとする姿勢を描いてる。しかしその歌にはラッパーがメインで片手間に歌ってる人たちにありがちな自己主張の強さも無ければ、聴き手に対する説諭も無い。淡々とした自己完結型の歌詞が押しつけがましくなくて良い。COMA-CHIがやるのともRUMIがやるのとも違う、「主張を聴かされてる」感(それが良い悪いじゃなくて)がほとんどなくて、凄く新鮮、かつ懐かしい。それだけに、逆に自己本位にならざるを得ない自身のラップパートはもっと少なくしても良かったんじゃないかとも思うけれど。acharuが歌だけに徹するアルバムになってれば、もっと余計な色々なものが目減りしたんじゃないかと思う。

しかしそれでも僕がこの作品が大好きなのには変わりない。地味に衝撃参加のタカチャプロデュース「Rain to the Rainbow
」、同じくタカチャ作でアコギがあからさまに感情を揺さぶる「PAIN」や、セルフプロデュースのさよなら My Boo」といったソロ作はほぼ歌一本で、先述した懐かしい歌バムの雰囲気が充満している。そして客演の使い方も上手い。BRON-Kはまだしも、ZIGHTもその荒ぶる声を潜めてacharuの切実なヴォイスにトーンを合わせる「VOICE」はこの組み合わせに抱く期待を裏切らない出来だ。また、 "楽しみは笑いで膨らませ 悲しみは涙で吹き飛ばせ" とこれまでのacharuの葛藤を全部シンプルに解決してくれる、タカチャの現代的な緩さがアルバムを大団円に纏める「Eazy come Eazy go」は、Skybeatzの仕事もさすがで、アルバムの流れとしてはこれ以上ない締め方だと思う。

更に「City Light
」に触れないわけにはいかない。YOUICHIの素晴らしい泣きのトラックとacharuの相性が良すぎて、「これにD.O.が入ってブチ壊しになるのだけはほんと勘弁!!」と思っていたのだけれど、D.O.も予想外に上手く立ち回ってた。この人は実は何でも器用にこなせるんだね。 "罪と罰よりも君とダンス you know" みたいなリリックを潜ませてくるあたりもエンターテイナー。この曲は2010年上半期のベスト候補のひとつでしょう。

でも、しめやかな「
ICE RAIN」で、自身のグループであるThe Sexorcistの自慢をするだけで、あげく "お前のプッシーに十字架刺すぞ" とか言っちゃうNIPPSは本当に酷いと思った。B.D.だって流れを読んで綺麗に流してるのに!!その後任された「Skit」でも、意味不明な言葉をひとしきり喚いたあと、 "ま○こ" と言って終わらせるなんて、新人の女の子のアルバムでベテランラッパーのやる所業じゃない。前からわかってたけど彼はもうダメだ。もちろんすべて褒め言葉。

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11:24 | acharu | comments(3) | -
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コメント
マイクアキラのアルバムに参加していたのは覚えているんですが、そんなに印象に残っていない彼女。でも、本作のレビューを読むかぎり、なかなか良さそうなんで興味沸いてきました。NIPPSの下りが決定打ですね。

それと、膨大なアクセス数についてですが、OHYAさんのとこで紹介されたのが影響しているんじゃないでしょうか。それにしても凄い数字ですね。ちょっと吹きました。
2010/08/01 4:44 AM by あおぼし
あおぼし様

お久しぶりです!!コメント頂きありがとうございます。

僕も彼女が参加していたメテオのアルバムを持ってるんですが、彼女が参加しているのに気付いたのは昨日ですからね笑

よくよく見返すと色んな客演をこなしてるんですが、確かにあまり強い印象はなかったですね。

NIPPSはなんというか、ほんとに酷いです、もう笑
でも本作では「ICE RAIN」と「Skit」で客演、「TENKUUuuu!!」でバックコーラスと、acharuと謎の信頼関係が生まれてます。

だるまさんのブログで告知して頂いたのは知ってましたが、こんな途方も無い伸び方をするとは思って無かったので笑
僕もリアルに「ブフォッ」ってなりました…
2010/08/02 1:50 AM by 遼
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