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the sexorcist presents BLACK RAIN / the sexorcist(B.D. & NIPPS)


1.BLACK TAR 
2.KUROHIGE feat. ZAKK, BOB, JBM 
3.OHSAMA KING REMIX feat. JBM 
4.1300 
5.ONE 〜Hitotsu〜 
6.SEXORSHIT feat. K-BOMB 
7.COME OVER 
8.MANAITA SEX 
9.BLACK TAR (Inst) 
10.ONE 〜Hitotsu〜(Inst)
 

★★★★★★★☆☆☆

KILLA TURNER(B.D.)とROBERTA CRACK(NIPPS)、GRADIS NICE(K-MOON X from.Coe-La-Canth(!))によるグループ・the sexorcist主導によるアルバム。2009年12月9日発売。なお初回盤にはDJ HELLEN KELLERによる、ジャズを中心とした30分ノンストップのMIX CDが付いており、これが驚くほど良かったりする。

大阪も東京も関係なく気の合った奴らが集まり、B.D.のソロほど肩肘張らず、TETRAD THE GANG OF FOURほどHIPHOPグループとして意志を共有せず、-意志を共有せずに行動するという意思が共有されているとも言えるが-ともかくthe sexorcistの3人はグループとしてよりもユルい気の合う仲間の集まりとして活動を開始した。本作も"遊びで録った曲が貯まってきたから曲数増やしてアルバムにした"という経緯を経て完成した作品だからこそ、そこに何の制限も存在せず、いつも以上にいつも通りの3人のノリが別に緊張感もなく展開される。その結果彼らはとにかく煤っぽく汚れたくなったらしく、好き勝手に真黒な埃を撒き散らしては帰っていく。

ユルさがただ退屈なだけにしかなっていない「
BLACK TAR」のような力抜き過ぎやろお前らみたいな曲もあれば、同じユルさでもわけのわからん黒さが生まれて変態への道案内をしてくれる「KUROHGE」もあったりと、完全に偶然と確率にその出来栄えを賭けた作品。各々が好きな事を好き勝手にやって、あとはボーっと曲の完成をハナクソほじりながら待ってる絵面が浮かぶような雰囲気が漂う。表面だけなぞればMUROの諸作品と同じような音世界が開けているのに、これだけ黒さをまといながらもダラけた感じを出せるのはある意味凄い。羨ましくはない。

そのMUROがさすがわかってる極太ボトムを以って届けてくれた「
OHSAMA KING REMIX」と、NIPPSの"天まで飛ばそう オレのチ○ポコ"を聴くためにある「Sexorcist」は奇跡的な化学反応率を感覚だけで達成した貫録の出来栄えだ。何があったのか唯一"ちゃんと"意志共有して制作された「ONE」も、文脈とは離れるが聴き応えはある。

残念なのはやはりコストパフォーマンスか。いくつかの曲の出来は黒光りしまくりな佳作といった趣で十分満足出来るのだが、全体として見るとインストが計3曲で、更に45秒のラップ曲「
1300」もあり合計4曲でまともにラップが聴けない。4分以内に終わるラップ曲も3曲あり、全体の演奏時間は30分代だ。これで2205円ではさすがに二の足を踏むリスナーが多く出ても不思議ではない。テキトーな自然体で作ったが故にいくつかの曲ではビッグバンスレスレの反応式も見出せたが、自然体だからこそアルバム全体としてはいささか締まりが悪く、流石に商売としてどうなんだという思いが無いわけではない。しかし元々NIPPS関係のアルバムなんて総じて彼が一人でラップでビュビュッと出した後の白い液体をクンカクンカして楽しむのが正しい聴き方なんだし、そう思えばこの奔放さによる振り回されっぷりも彼のソレに付き合うという意味では御褒美なのかもしれない。
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03:44 | the sexorcist(B.D. & NIPPS) | comments(7) | -
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コメント
これ、評価割れそうですよね。
2010/01/06 8:31 PM by ウインク
明けましておめでとうございます!!
いつもコメントして頂いてほんとありがたいです。
今年も頑張っていきますのでまた覗いてやってください。

で、コレですが。
確かに評価は割れるでしょうね。
純粋にB.DやNIPPSのラップが好き!!って方には短すぎて不満を持つ方がいても不思議じゃないですね。
ただ制作姿勢なんかから何となく伝わってくる2人の「ノリ」自体が好きな自分みたいなリスナーにとっては、この短さや適当さ具合も彼ららしくてアリかな、と思えてドMな楽しさを味わえるんですよね。
dj hondaのプロデュースのアルバム短すぎ!!って方もいればあの目まぐるしさが快感な自分みたいなのもいるし、Breakbeatsはいちいち曲長くてダレるねん、て方もいればあの単調な中にグルーヴを感じて10分くらいずっと気持よく聴けちゃう方もいるわけです。
「そういうHIPHOP」と割り切れるかどうかでしょうね。
もちろんどっちが良いとか言うつもりはありませんが。
2010/01/07 11:49 PM by 遼
2曲目に客演のZAKK,BOBとは?初めて聞いたけど良いユル黒さ加減でした(笑)
2010/01/08 10:46 PM by どーぷなあふろ
どーぷなあふろさん>

お久しぶりです、コメントありがとうございます!!

ZAKKは自分も初めて知ったんですが、DOPEMENというグループで活動しているみたいですね。
レーベルサイトでの紹介があったので貼っておきます。DOPEMENとしてアルバムも出してるみたいですね。
http://www.bm-3music.com/artist/artistinfo.html?eid=00185&name_head=4&artist_id=dopemen

BOBはGORE-TEXと共にNIGOのアルバムに参加したり、KILL YA SELF PROの一員として同じくGORE-TEXのソロアルバムに参加してた人ですね。
どっしりねっとりした声が中々好きです。
2010/01/09 7:35 PM by 遼
あ、あともう一つ、

>良いユル黒さ加減でした(笑)

間違いないですね笑
ユル黒さという言葉はなんだか「キモカワいい」と同じタイプの言葉に分類して良さそうですね。
そうすることでこのアルバムへの感想も色んなことが解決する気がする。
2010/01/09 7:37 PM by 遼
なるほど、ありがとうございます!そのうち二人の作品確認してみます。
B.Dのレビューじゃないですけど『適度なやさぐれ感』貴重ですよね♪B.D、NIPPS周辺今後も目が離せません
2010/01/09 11:24 PM by どーぷなあふろ
まぁZAKKは自分も全く知りませんでしたので、また作品をお聴きになったらどんなものだったか少し教えて頂ければ嬉しいです。(人の感想を聞いてから安全パイを掴もうとする管理人の図)
BOBのはKILL YA SELF PROは服屋さんの集まりでちゃんとした(?)グループではないらしいですから、少しばかりの客演仕事があるくらいでしょうね。
GOREのアルバムでは一番目立ってます。

B.D.だとかが持つ、ドン引きしない程度に漂う不健康さっていうのはPAGER以来ずっと受け継がれてきてますからね。
KAMINARIだけじゃなく昨年PAGERまでズッコケたぶん、彼らには期待してます。
2010/01/10 11:52 PM by 遼
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