2011.04.09 Saturday
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1.IN THE BIGINNING 2.BUS DA BRO 3.ブッチギリ 4.MOST WANTED 5.SKIT(ROOM202) 6GAME FACE 7.LA FAMILIA 8.WARNING feat.MIKRS 9.OUTRO ★★★★★★★☆☆☆
MCのB.D.、DWEET、BAZOO、トラックメイカーのHASSY THE WANTED、DJのDJ FOOCHの5人から成る路地裏の暗躍者、ブラバスの1stアルバム。自前のインディーズレーベル・BLACK TALON RECORDINGSより2004年7月30日発売。なおThe Brobusは現在活動休止(実質解散?)しており、2009年5月にはBAZOOが麻薬取締法違反で逮捕されている。
彼らの音楽は仲間、ストリートへの愛着といった路地裏的HIPHOPイズムをリリックに潜ませながらも、それが決して外部へのルサンチマンめいた攻撃へと転化されていない所が魅力。NITRO世代が培った、スタイルで勝負のHIPHOPをリリックで適度に柔軟化した、単純にカッコ良い奴らのラップが聴きたいリスナーの欲求を完全に満たし得る、数少ないグループの一つだったのは間違いないだろう。
特に当時まだ発展途上にあったHASSY THE WANTEDの音を後ろに回らせ、3人のラップの掛け合いを前面に押し出した序盤の3曲は震えるほどカッコ良い。余計な肉付けを取り払った、シンプルなビートと、スキルのみで組み立てるラップでHIPHOPはここまで加速する。挨拶代わりに速攻を掛ける勢い重視の「BUS DA BRO」、一転してロウに攻める「ブッチギリ」を聴いていないリスナーは、日本のHIPHOP的なストイシズムの完成をまだその耳で体感していないと言っても過言ではない。特にThe Brobus本隊以外ではほとんどそのラップを聴く事の出来ないDWEETのソリッドなフロウのカッコ良さは聴かずにおくのは勿体無い。
「ブッチギリ」以降は多少曲の水準も下がり、これまたNITROイズムを感じさせるユルさ全開の「MOST WANTED」なんかもあってダレるので、作品全体として手放しで褒める事は出来ない。ただ都会的なやさぐれ感をラップスキルのみで体現して見せたこのアングラっぽい「何かやってくれそう」な危険臭は今でも魅力的。廃盤ではあるがYahooオークションを見るにまだそれなりに出回っているようだ。今からでも遅くは無い。NITROの「REQUIEM」がiPodでトップレートなリスナーなら本作はマスト。
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