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How To Ride / 達磨様



1. intro 
2. 独壇場 
3. ある愛の狂騒曲 
4. 破壊的 
5. 商人のブルース 
6. 尻軽のメロディ 
7. 美女と野獣 
8. ダルマのテーマ 
9. outro 
10. 交差点in大阪 feat.韻踏合組合
11. 交差点in奈良 feat.LOW STYLERZ&HI KING

★★★★★★★☆☆☆


元韻踏合組合のOHYAが達磨様と改名し(現在は更に「だるまさん」に改名)、2005年3月18日に発表した1stフルアルバム。アルバムとしてのサイズは小振りながらも、音楽的向上心に溢れた聴き応えのある作品ではある。

韻踏脱退組のAKIRA,MINT,そして達磨様は韻を踏むことに際して、AKIRAはコミカルなフロウで、MINTは逆にノリとしてのフロウを押しつぶす事で、達磨様は抜けの良い声とリズミカルなフロウでそれぞれ韻の魅力を引き立てていた。この三者三様のライミングへのアプローチが、韻踏というグループの中では非常に個性的で楽しかったし、今なお脱退が惜しまれる理由でもあるだろう。AKIRAのソロ作は聴いていないのでわからないけど、2007年に世に出たMINTのソロアルバム「after school makin' love」は彼ののっぺり引き伸ばされたフロウとそれに強調される韻がサウストラックと妙な調和を生み出していて、今なお聴き飽きない良作だ。このアルバムでの達磨さんも、自身のリズミカルなフロウをソロでの転向を機に、よりダイナミックな方向へ向けている。

つまりそのリズミカルさがこの作品では突き抜けていて、歌い上げるフロウを多く取り入れることに。彼の聞き取り易い声と何度も言っているリズミカルさは、なるほど歌うことに対して普通のラッパーよりはだいぶ向いていると言えるだろう。そのフロウをラップに比重においた成功例としてMr.Fukusanの音の上でテンポ良く進める「
ある愛の狂想曲」、歌に比重を置いた成功例として「尻軽のメロディー」を上げることが出来るだろう。「ブッサイクなダ ブラットみたい だからハイ 油取り紙」は笑った。これまで通りの押せ押せな路線としては「破壊的」も中々。

ただこれ以外は使いまわしの踏み方も多くてあまりピンとくるものはなかったし、「
美女と野獣」はちょっと歌い上げ方もしつこくて聴き疲れてしまう。作品としては見るべきところは多く、さすがの地力も見せてくれたけど、その天性の声とフロウがあまりにも制限無く暴れまわっている様を見ると、やはりグループの枠内で好き放題する方が映えるラッパーかな、とも思った。それでもこれまでのキャリアに胡坐かいて殿様商売な作品を届ける一部のベテランよりは、事実おもろいもんを届ける事が出来ているのは間違いないだろう。ラストの交差点シリーズは、Satussyが渋いけどあくまでもオマケ。
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