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enter the Garage Vol.1 / ダースレイダー
 


1.WOOO!! DARTHREIDER 
2.GET FUNKY!!!! feat. ヨシピー・ダ・ガマ 
3.ママのアソコにKISSしな feat. GOUKI 
4.ON THE WALL 
5.JAPANESE WILDSTYLE feat. SITE, NORIKIYO 
6.明日に向かって撃て!! feat. RYUZO 
7.WHY WE BURN STILL ON THE RUN feat. GOCCI, GOUKI 
8.LIVE ON DIRECT 
9.世界最高のPARTY feat. INDARA, METEOR 
10.JAZZY HIPHOP IS DEAD feat. キリコ 
11.メイン奏者はMCだ! feat. キリコ 
12.謎の帽子いつも被った人物 feat. STERUSS 
13.MOONDANCE feat. MACSSY, MIHO 
14.NIGHTSUN 
15.CISCO 坂 feat. カルデラビスタ, ZEN-LA-ROCK


★★★★★★☆☆☆☆


2009年6月17日発売、日本のHIPHOPを一人で掻き回す男、ダースレイダーの5thアルバム。「自分が二十歳くらいの頃に聴いてたHIPHOPに回帰」する事を目指し、それを踏まえて「自分がいま聴きたいHIPHOPアルバムを目指したら今作「enter the Garage」になった」という。その結果として、客演陣を見てもRYUZOやガマ、NORIKIYOにZEN-LA-ROCKなどこれまでにない階層からの面々を迎え入れた作品になった。

でもなんだろう、物凄くつまらなかった。ダースレイダーのこれまでのアルバムは、溢れ出る音楽的欲求を本能だけで完成させたような1stアルバム「Garage Funk Theory」がブッ飛び過ぎてた一方で、その後の「ガレージ男の魂」から前作「俺ガレージ ORGANization」まではその激情をギリギリスタンダードなHIPHOP的解釈の下で理解出来る、つまりそこにかろうじてバランスと呼べるアンバランスさが成立していた。そのアルティメットな音楽欲求と一般的なHIPHOPが織り成す不協和音が最高にガレージ的かつ刺激的だった、というのは以前までのレビューでも触れてきた。でも今回は自分のルーツであるHIPHOPへの原点回帰を目指し、その枠内に音を落とし込んで、ゲストを決めて、テーマを決めていったという。なんて無駄な作業をしたんだ。その枠が無い所からなんのハーモニーも無いような上ネタとビートと言葉の力相撲(僕はそれをファンクと呼ぶ)を行って、ともすればダース自身しかその魅力がわからない、そんな劇場型オナニーアルバムでこそ彼の評価は高まってきたというのに、今回のアルバムでは自ら足枷を付け、あくせくHIPHOPに捧ぐためのアルバムを作ったという。とんだドMプレイ。

その結果トラックの平凡さが凄い。質が悪いとは言わない。がしかし、全てが規格内。以前の作品でのあの何が出てくるかわからない、闇鍋に無理矢理付き合わされているような刺激なんて存在しない音。「原点回帰を目指した、古き良き90年代のトラック」こんな誰もが見飽きたような、つまりこれをやってるごまんといるアーティストを説明する為の形式的な言葉で今回のトラックの説明は終える事が出来る。なにこのコピペしたみたいなファンク感、つまらなすぎ。

ゲストとダース、音との相性も決して良いものとは言えず、物凄く乗りにくそうなGOUKIが気の毒な「
ママのあそこにKISSしな」やSITEのよく1Verse任されたな、と思うようなラップの後にNORIKIYOが凄く凄くアレな、絶句もののラップをカマしてくれて、一番手のダースのHIPHOP愛溢れる出だしを台無しにしてくれる「JAPANESE WILD STYLE」を始め散々な出来の楽曲が並ぶ。「JAZZY HIPHOP IS DEAD」ではダースが説得力のある言い分を見せてくれるものの、続くキリコ(初めて聴きましたが酷いラップですね)がテーマの根本を揺るがすヴァースを聴かせてくれる。ダースのインタビューによるとこの曲は「アーティストに対してじゃなくて、音楽のジャンル分けだったりメディアに対しての批判なんだよね。」との事なのだが、キリコは思いっきりアーティスト批判。そのくせ「ミツザビーツはピース むしろガグルのファンだ」と曲中でエクスキューズしなきゃいけない隙の見せ具合にただただ絶句するばかり。

謎の帽子いつも被った人物」は従来のアルバムを踏襲するような突き抜けたHOOK「だけ」良かった。「CISCO坂」は東京の方の思い出ソングであろうぶんそれを考慮した印象ながらも、悪くはない。カルデラビスタの声が映えていた。というか彼は大抵の音の上で声が輝くなぁ。ただ好きなんだけど、この曲でのZEN-LA-ROCKは違和感ありありで不要だったと思う。唯一かなり惹かれた部分があるのが「MOONDANCE」。なんといっても黒まみれの声と立ち振る舞いで曲を艶やかに彩るシンガー、MACSSYが良かった。彼女の曲はもっと聴いてみたい、そう強く感じた一曲。まぁ最後に1stの頃のCOMA-CHIの劣化版みたいなMC MIHOのラップでげんなりするんだけど。

結局アルバムの中身に言及する際には一曲ごとつまみあげて評価するしか手法がないという点で、これまでの彼のアルバムに在ったとっちらかり感(これは良い意味で解釈してほしい)だけは感じられて、アルバム作りの際の芯だけは失われていないのが唯一の救い。普段の活動は本当に立派だし応援してるけど、自分のアルバムはこれまで通り80%の感覚と20%のバランス取りで製作してくれればいいんだよ!!前作最高の偶発的化学反応を生み出した「
WHY WE BURN ?」の各人のラップが、リミックスである「WHY WE BURN STILL ON THE RUN」でもその輝きをほとんど失っていないのが良い証拠でしょう。
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