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NO FOUNDATION EP / NAGAN SERVER



1.NO FOUNDATION (Track by Eccy) 
2.ZIG ZAG (Track by Mass Cut Herzegovina) 
3.more&more (Track by super smoky soul) 
4.9:53 (Track by FAKEFAM a.k.a.ナカイトモヒコ) 
5.NO FOUNDATION (Track by DJ ARCHITECT) 
6.NO FOUNDATION (Track by DJ Robonoid Remix) 
7.NO FOUNDATION (Inst) 
8.ZIG ZAG (Inst) 
9.more&more (Inst) 
10.9:53 (Inst) 
11.NO FOUNDATION (DJ ARCHITECT REMIX Inst) 
12.NO FOUNDATION (DJ Robonoid REMIX Inst) 

★★★★★☆☆☆☆☆


大阪を拠点に活動するAbnormal Bullm@から、メンバーであるNAGAN SERVERが2008年7月18日に発表したソロEP。リミックスも含めてラップ入りの曲が6曲に、丁寧に全曲のインストも収録して1050円という値段設定は中々親切だと思う。

でも残念ながら、作品の出来としてはかなり微妙というのが正直な感想。なんだろう、器用貧乏なアングラ作品を聴いた時の、あの悪くは無いが釈然としない気持ちがドロドロと残る感覚。それがあった。まぁこの感覚の原因はその多くがNAGAN SERVERのラップに起因するものだと思う。良くも悪くも無個性な韻を律儀に踏んで、通りの良い声で正統派なフロウで攻めるNAGAN SERVERのラップは今の日本のHIPHOP界では逆に貴重であるし、そのスタンダード感ゆえに他のラッパーとの組み合わせという意味ではかなり使い勝手が良い。だから彼がMonch,アンチキジョイの怪人2MCを支えなければいけなかったAbnormal Bullm@なんかは、その限りでバランスの取れたメンバー構成だな、と思う。

ただこうして客演もなしのソロ作品になるとその万能型のラップには課題の方が色濃く見えてくる。要するにソロ作品なのにラップの意識が「誰か」を支えるような立ち位置のままで、つまりは彼のラップの主張が聞こえてこない。それはそのままトラックに対して無抵抗すぎる、という批判に繋げることも出来るだろう。ネタ感を前面に押し出し、短く切った上ネタのループでいつになく前に出ようとするEccy作の「
NO FOUNDATION」ではラップが脇役扱いで遥か後方からの援護射撃しか行えていない。

余りにトラックに対して無抵抗すぎるから、「
NO FOUNDATION (DJ ARCHITECT REMIX)」で好き放題にイジられちゃったり、「ZIG ZAG」ではクルーのMass Cut Herzegovinaのスペースファンク風味の音に乗っ取られちゃったりと、対照的に自分の音を見せたくてしょうがないアングラトラックメイカー達にいいように食われちゃってる。それに対して一歩前に下がったラップをしちゃったもんだから、インストをバッチリ収録した効果もあってトラックは良くも悪くもインパクトの強いものが多い一方で、ラップが何度聴いても全く印象に残らない。唯一DJ Robonoidが「NO FOUNDATION DJ Robonoid REMIX」で自己主張を控えた音を提供するが、それもラップとトラックのどちらも、どっちが前に出るかでお見合い状態になっちゃって、結果腰が引けてしまったラップが剥き出しになるだけ。まぁもう1つハッキリ言ってしまえば、別にトラックの方も全曲特に秀でたものがあるわけじゃないんだけど。

ただ唯一「
NO FOUNDATION」での「壁あべこべ 金にあるコネ それにあれこれ やっぱこれこれ」のラインはその万能型なフロウが上手く音を乗せた箇所で、おぉっとなった、というのをせめてものフォローとして付け足しておく。とにかくもっと好き放題やっていい。これからのソロ作に関しては今回のように色んなトラックメイカーに頼るよりは、トラックメイカーは少数に限定し、彼らに強弱ついた様々なタイプの音を用意してもらってゲストも交えながらよりハングリーにラップする方が絶対良いでしょう。その点、後のコンピ「OSAKA HIPHOP INDUSTRY」の「nubia ego」で耳に残る腰の据わったフロウを見せたのは良い傾向だと思う。同じく通りの良い声、ひねくれてないフロウをもってファンク入道のパワハラファンクトラック&ダメレコの超アバウトなミックスにも負けないキャラ立ちを見せたカルデラビスタの1stのように、NAGAN SERVERもその領域に辿り着けるだけの力は潜在的に持っているはず。次頑張ってください。
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09:49 | NAGAN SERVER | comments(6) | -
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コメント
勧められたsal the soulの作品を買いましたよ!
と、報告しようと思ったら何を間違ったのかSmile Blossum
の『Art of Smile』を購入。
Lion's RockのJazzトラックの話題。
記憶に新しく残っていたSmile Blossymの記事。
両者、名前がSで始まるという事で錯誤…。

でも、遼さんの正鵠を得たSmile Blossumの記事を見ながら聴いては何かと楽しめました。
こちらも当たりだったけども、次こそはsal the soulの作品を…!


そんな お門違いのコメントは置いておいて、NAGAN SERVERの今作。
私もこの作品には遼さんと近い感想を抱きます。
「NO FOUNDATION (Eccy Remix)」は好きですが、“ラップが傍役扱いで遥か後方からの援護射撃しか”に言い得て妙と頷いてしまいました。

ラップそのものは、勢いもあり、音への乗り方もとても心地よいもの。
でも、何故か 主人公になれないんですよね。
それはラップをトラックに同化させようとしたからだと思うんですよ。
良くも悪くも音に合わせた聴きやすいラップに終始しちゃっている。
結果、ラップは綺麗に嵌まるもEccyの前に出た音の華やかさに負けてしまった訳ですが…。

リズムを外す箇所があれば、そこで耳に引っ掛かるものがあるんじゃないかと思うのです。
下手なラップをしろと言う意味じゃなく、臨機応変に滑らかで上手なラップが出来るんだからと聴き手は外しも期待してしまう。

そういう意味ではhaiiro de rossiの作品を聴いた時の感想に近いんでしょうか。
反面、GAGLEのHUNGERなんかは音の外し方が上手い。
ラップを主人公にするなら、多少なりともビートは無視してガメついた主張をしても良いんじゃないか?と思うのです。

ノリの良いBGMとしての作風を目指したのなら完成形なんでしょうが、リリックを見る限りは言葉を聴かせたいんだと感じるので腑に落ちない。
ABNORMAL BULUM@での聴きやすさを追求したスタイルとは違う事を今作で提示しようとしたんでしょうが、そこでの癖が中途半端に今作に反映されたのを惜しく思います。
2009/09/20 1:17 AM by あおぼし
コメントありがとうございます!!
ブログ、いつも楽しく拝見させていただいてますよ〜!!

>でも、遼さんの正鵠を得たSmile Blossumの記事を見ながら聴いては何かと楽しめました。
こちらも当たりだったけども、次こそはsal the soulの作品を…!

ありがとうございます。
Smile Blossumはグループとしてはまだまだ荒削りで、あのアルバムも決して傑作とまではいかないし課題もいくつもあるんですが、
逆にその粗さながらリリックコンセプトだけであのレベルまで持っていく力量が、今後の活動を楽しみにさせてくれます。

>ラップそのものは、勢いもあり、音への乗り方もとても心地よいもの。
でも、何故か 主人公になれないんですよね。
それはラップをトラックに同化させようとしたからだと思うんですよ。
良くも悪くも音に合わせた聴きやすいラップに終始しちゃっている。
結果、ラップは綺麗に嵌まるもEccyの前に出た音の華やかさに負けてしまった訳ですが…。

そうなんですよね。マイクリレーで聴くと、周りが曲者だらけであればあるほど輝くと思うんですが。
巧いけどソロでのその武器の使い方がまず過ぎたっていう。

>リズムを外す箇所があれば、そこで耳に引っ掛かるものがあるんじゃないかと思うのです。
下手なラップをしろと言う意味じゃなく、臨機応変に滑らかで上手なラップが出来るんだからと聴き手は外しも期待してしまう

「音と調和しないことで音と化学反応を起こす」って荒業もありますしね。
極端な例で行くとDJ HAZIMEのアルバムの曲「Return Of The Channel 5」でのK-Bombみたいな存在感の出し方もあるわけで。
まぁここまではさすがに極端ですが、Nagan Serverもいかようにも振れる万能型なスキルがあるんだから、要所要所で色々挑戦してみてもいいですよね。
ちょっとおとなしい良いこすぎるかな、と。

>そういう意味ではhaiiro de rossiの作品を聴いた時の感想に近いんでしょうか。
反面、GAGLEのHUNGERなんかは音の外し方が上手い。
ラップを主人公にするなら、多少なりともビートは無視してガメついた主張をしても良いんじゃないか?と思うのです。

haiiroはまだきちんと聴いてないんでアレなんですが(毎度コメントくださる方にはこんなんばっかりで申し訳ない…)、確かにHUNGERなんかは上手いですよね。
2nd以降は特にその力加減がよくわかってて、自分のスキル一本で好きな所まで飛んで行っちゃってビートの下へ帰って来なくなっちゃうんじゃないか、と不安を覚えた1stの頃とは見違えるよう。
このころのHUNGERと今作のNagan Serverを足して2で割ったらちょうど良い自己主張具合になるんですかね(笑

>ノリの良いBGMとしての作風を目指したのなら完成形なんでしょうが、リリックを見る限りは言葉を聴かせたいんだと感じるので腑に落ちない。
ABNORMAL BULUM@での聴きやすさを追求したスタイルとは違う事を今作で提示しようとしたんでしょうが、そこでの癖が中途半端に今作に反映されたのを惜しく思います。

言葉を聴かせるには、フロウはそのままでも音を抜く手段もあるわけで、せめてトラックメイカーと連携してそういう所を調整すればまだ良かったのかな、とも思いますね。
そうやって音を抜く箇所って一ヶ所も無かった気がするし、これだけで判断するのは勿論馬鹿げたことですが、トラックとかも貰ったら貰いっ放しで作っちゃったのかな??とか余計な心配してみたり。
なんにせよ力は十分あるんですから、活かし方次第ではほんと化けますよね。
2009/09/20 11:29 PM by 遼
丁寧にありがとうございます。
ブログ閲覧しているの言葉に感銘します。
Smile Blossumに関しては自身のブログで記事にしたいと思います。

NAGAN SERVERの今作には、対象は違うもキリコの「Freedom Jazz Dance」の言葉が痛々しく刺さります。

“音楽は危険を顧みない冒険家”

“あなた達のラップは弱すぎる”

“確かにトラックは本当ドープ でも決してされないコントロール”

NAGAN SERVERの今作について批判的な事ばかりを書きましたが、私は決して嫌いじゃないです。
ただ、本当に惜しく思った分だけに気持ちも強くなり、キツイ言い方になったわけで。

>言葉を聴かせるには〜調整すればまだ良かったのかな

ブログでも書きましたが、同じEccyトラックでもオロカモノポテチの「よあけまえ(Eccy Remix)」なんかは、少なからず音の抜き差しが功を奏した作品ですね。
今回はちょっと音に関してEccyが張り切り過ぎた感が…。
確かにラッパーとトラックメイカーで調整の打ち合わせはして欲しかったと、勝手に妄想して憂いじゃう部分があります。
とにかく、NAGAN SERVERには今後にかなりの期待をしています。
頑張って欲しい。


あと、話は変わりますが、同じJUGEMブログ使用者という事で質問したいんですが、差し支え無ければ回答お願いします。

CATEGORIESのテーマ別表示を30件以上にしたいんですが、設定の選択肢に30件以上表示が存在しないのです。
遼さんのブログは、それにプラスして同じく選択肢に無い五十音順にもなっていて気になりました。
それらの設定は一体どうすればいいのでしょうか?

パソコンに関しては音痴なもので申し訳ありません…。
2009/09/21 1:51 AM by あおぼし
いえいえ、Smile Blossumの記事楽しみにしてます!!

まぁ、令の如くキリコは聴いてない(この話題応答性の低さはなんなんだ!!)のでもうなんか色々すみませんですが、そのリリックは正に、といったところですね。

>NAGAN SERVERの今作について批判的な事ばかりを書きましたが、私は決して嫌いじゃないです。
ただ、本当に惜しく思った分だけに気持ちも強くなり、キツイ言い方になったわけで。

そうですね、別に「金をドブに捨てたぜ!!」みたいに思うような、
見る所のない所謂典型的な駄作では決してないですね。
ただ惜しい、そこ惜しいよ!!が積み重なっちゃってる作品だけに
言葉が厳しくなりがちです。

なんにせよほんと基礎体力は十分ありますからね。
フルアルバムを作る際は、上手く立ちまわればほんと凄いことになりますよ。

ジュゲムの件ですが、カテゴリー表示件数はあれは新着での表示件数なので、特別何も設定し直さなくても
今までに書き溜めたカテゴリーは全部サイドバーに表示されると思いますよ!!
事実自分はその部分は10件表示のまま何もいじってませんが、カテゴリー欄はちゃんとああなってます。

五十音順+アルファベット順になるのも自動設定ですから、何も特別なことはしなくても、カテゴリーを作って新しい記事を書くたびに自動でウチのブログみたいな表示形式になるはずです。

パソコンは自分もCOMPASS時代スタッフでビリだったくらい苦手です…お互い頑張っていきましょう!!
2009/09/21 4:52 AM by 遼
そうだったのですか!
ちょっと整理したいと思っていたので助かりました。
それにしても余りの文盲っぷりに自己嫌悪…。
パソコン音痴が言い訳になってないのが恥ずかしい。

はい、頑張りたいと思います!
だらだらと長文に付き合って頂いてありがとうございました。
2009/09/21 12:57 PM by あおぼし
いえいえ、自分も最初は戸惑ってばかりでほんとひどいもんでしたよ。

これからも更新楽しみにしてますので、頑張ってください!!
2009/09/21 10:27 PM by 遼
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