1.グワッシ・ザ・サウンドロゴ
2.うず
3ちゅっぱちゃっぷ
4.???
5.ノンシュガー
6.アイスティーブレイク
7.AFTERNOON feat. Sssoom
8.レースのカーテンfeat. U.S.G!
9.続く
★★★★★★★☆☆☆
AQUILA-EXTRAとKitsu Kid’s O.T.Bから成り90年代初頭からLBやGAS BOYS周辺で活動を続けてきたGWASSHIの、帯によると待望らしいファーストEP。「少年ジャンプキャラとでも言うべき小学生キャラっぷりでマンガチックな世界を発信!」という、その言葉の方がマンガチックな世界を発信していると思わされる最早何がなんだかわからない電波なキャッチコピーを背負ってラップする事になった彼らだが、中身はこれまでの活動から期待されるイメージをきっちり反映したタイトな内容。HIPHOPというジャンルにとかくつきまわりがちな悪意の全てを取り払ったような純真無垢な世界が広がる。荒削りながら妙に幼い声ではしゃぎまわるようにフロウする二人のラップもさることながら、やたら柔らかで高品質なトラック群が作品をより革新的に仕上げていく。初っ端のGWASSHIセルフproの「うず」の無邪気な雰囲気も十分独創的だが、U.S.G!プロデュースの楽曲がとにかく素晴らしい。特にスチャのクラシック「サマージャム’95」にも通じるような夏の終わりを感じさせる透明感溢れるトラックとSssoomの歌声がノスタルジックな雰囲気を演出する「アフタヌーン」の完成度はなんだ!!間違いなく過小評価の名曲。更にこちらもU.S.G!pro、こちらは全HIPHOPファン必聴の問答無用のクラシックである「レースのカーテン」も収録。神懸かったイントロから名曲の匂いがプンプン。ガヤでなんとOSUMIも参加。正直後世にも伝えられていくべきこの2つの名曲の為だけにも買う価値ありの好盤だ。その割にレイティングが低めなのはSKT「???」のみが原因。こんな破壊的なまでに意図も解らない不快なSKITは前代未聞。これがなけりゃ文句なしで名盤扱いなのに。