2011.04.09 Saturday
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1.Shalla LA. 2.Blaze Up feat.Eazzy,SB,Hyena 3.What U Wish (Funk Version) 4.Bay Funk feat.Kenny Priest 5.Funk Paradise 6.ハマり-YA ( Funk Version) 7.Smoking Purple 8.Purple Love 9.4 Caribean 10.Me Corazon feat..來々,IIJ,GangstaCUE,Mr.OZ from PHOBIA OF THUG 11.Survive feat.Minesin-Hold,Q fromラッパ我リヤ 12.Rainy Day 13.Magical Joint feat.Ruff Neck 14.What's Ur Dream 15.Sea Funk feat.Yoyo-C
★★★★★★★★☆☆
元DS455のShallaが2004年に発表したこのソロアルバムは、聴き手に感覚的な魅力を伝える為に非常に理性的な計算のもとで製作された良作だ。SBとHyenaなんていうあまり露出は多くないけど突出した上手さを誇る、通好みな二人も迎えた「Blaze Up」の底抜けなカラッ気に触れれば、イヤでも夏の炎天下で車を飛ばしたい衝動に駆られる。Hookも各ヴァースも今作一のテンション。この一曲で一気に聴き手は頭空っぽにして音を楽しむ準備を無意識に整えるわけだけれど、ここからのShallaのコンシャスな攻め方があるからこそ、このアルバムは好事家の間で今なお語り継がれる魅力を感じさせるんだと思う。 このアルバムは1〜6曲目で構成される夏のクルージン仕様の前半、7〜10曲目でのベッドソングの中盤、11〜15曲目での決意表明的にストレートに攻める後半と明確に構成が分かれてるわけで。中でも前半は聴き手をブチ上げるためにリリックは「跳ねる」「揺れる腰つきブリンブリンSwing Swing Baby」みたいな直感に訴えかける言葉と横浜を流す情景描写が徹底されてる。こうした聴き手をアホにするための仕掛けがそこかしこに用意されててニクいです。あと聴いてて凄く気持ち良くなってくるもう一つの要因が、声によるグルーヴ感の醸成。このアルバムの曲はほぼShallaの自作トラックで、G-Funkのポイントも的確に抜き出してて独自のベイファンクっぽさを出してるんですが、その実トラック自体はよく聴くとすげーシンプルなんですよね。でも聴いた方ならおわかりの通り、音に対してシンプルでミニマムな印象なんてあまりないと思うんですよ。それはそこかしこにシンガーを起用したり、トークボックスやヴォコーダーを多用して随所にメロディを変化させてるから。この辺の使い方ってのが抜群に上手くて、それらを前面に押し出して言葉を主張してるわけじゃないから、聴き手は必要以上に気を取られずに音の一部として捉えて気持ち良くなれる。前半のハイライトである「Funk Paradise」でのヴォコーダーのセンスとかもう日本で抜きん出てるよ。ラストの「Sea Funk」のYoyo-Cの使い方にも同様のことが言える。こうしてゲストにまで徹底されたリリックとトラックの方向性の同化と構成の絶妙さがシナジーしたからこそ成立した、聴き手を完全にオトしちゃう隙の無い計算式が成立。 まぁRuff Neckとの曲が意外に印象が薄かったり、単純な楽曲のクオリティの面で惜しかった部分はあるけど、こんなに音の感覚化に拘って成功したアルバムってアメリカにもそんなに無いんじゃない??絶対に聴いて損はない作品でしょう。まぁ一番のお気に入りが、およそ文脈とは関係ない「Survive」だったことは内緒です。だってQがキレキレやねんもん!!
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