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Weside Far Eastside / BIG-Z
 


1.INTRO
2.GANGSTA FLAVOR
3.MY STYLE
4.LEFT RIGHT
5.6.SKIT
7.J.P.N feat. Kokane
8.ANIMAL
9.西も東もないこの曲
10.SHOOTERS
11.WESTSIDE FAR EASTSIDE feat. Bo roc
12.働く人達
13.S.B.Y feat. B.D&C.T
14.拳上げな
15.WORK IT PT.2
16.お楽しみはこれから(4 SHO)
17.THE BIGGEST feat.Warren G


★★★★★★★☆☆☆

このアルバムを出すにあたって単身LAに乗り込み、結果なんとWarren GとKokaneを楽曲参加させる事に成功してしまったBIG-Zのファースト。このアルバムが発売された時のblastでのインタビューで、BIG-Zが良い事を言っていた。「ギャングスタラップの中には、子供たちに"銃持ってブッ殺せ"みたいな事を歌ってる曲なんてひとつもない」と。実際にひとつもないかどうかは正直かなり怪しいと思う。けど、EminemのGuilty Conscienceなんかがユーモラスソングとして成立していることから反証的に示される通り、元来のギャングスタラップ像がこの意識を基軸に置いて成立していた事はほぼ間違いないと思う。つまりBIG-Zのギャングスタスタイルへの転換を「アメリカの猿真似」と批判するのも自由だし一面的には間違ってない意見だと思うけど、逃げの道として「日本独自のHIPHOPとは」をいつまでもなんたらかんたら講釈垂れている輩より、彼のHIPHOPに対する姿勢はよっぽど誠実で真摯だ。「YOUNG SOLDIER SLOW DOWN」なんかは正にこのアルバムを出すにあたって学んだことの集大成なんでしょう。そうして彼が「ギャングスタ」という言葉に秘めた意味は推して知られるべきだし、「ギャングスタ」というタームが出た瞬間に何か批判的な方向にお熱くなられちゃう敏感肌な方々は、自分らこそHIPHOPナメてるでしょ。そうした意識を前提にして聴けば、また全く違った聴き方が出来るアルバムだ。
でもラップはヘタですよね、間違いなく。HOOKをシンセのメロに合わせて歌うだけのもがかなり多かったり、姿勢としては絶賛しますがメッセージソングでは特にライムがチープだったり。ですからこうした事実を受け入れた上で、「それでもなんかBIG-Z好き!!」って方にしか向いてない作品であることはたしか。でもまぁ僕自身そんな人間なので、このラップのヨタれ具合から生まれる変な中毒性はかなり味わい深かったです。前述の通りチープさがチープさとしてしか成立していない駄曲があるのも確かでしょう。ただ「
Animal」での言葉の乗せ方はかなり魅力的だったりするし、KokaneのHOOKがクオリティを押し上げた「J.P.N.」の出来もかなり良い。これまたHOOKのBo.Rocも好調な「WESTSIDE FAR EASTSIDE」も同系統の曲として渋味があります。BIG-Z萌えとしては日本語ラップ随一のおまじないソング「GANGSTA FLAVOR」も外せませんね。
2005年版「
BIGMAN!」とも言える、Warren Gを迎えた大闊歩ソング「The Biggest」もいつまでも飽きが来ないし、主観的な評価のみで言えばかなり好きな作品です。まぁBIG-Zファンならこうなる、という前提条件の下での評価ですので、客観的な目線も考えると星はこのくらいで。だけどネタ扱いされるだけで済まされるべきではない、ラッパーとして様々な想いがそこかしこに見え隠れする熱い作品であることは間違いない。
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11:53 | BIG-Z | comments(0) | -

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