RATID -Realize A Thing In The Depths-

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Michita / Two


1.White Coat feat.Haiiro
2.ソラニシラレヌ feat.Meiso
3.それでもあなたの道を行け feat.MOUTHPEACE
4.Allegro feat.Haiiro
5.雨の根 feat.Hisomi-TNP,Meiso
6.Wzup!!!! Feat.KSK
7.夏春 feat.Ni-YANG
8.Blue Works feat.Haiiro,椿あぽりあ
9.頭"" feat.あるぱちかぶと
10.Memories feat.Hisomi-TNP,Ni-YANG,Shinya Cunel
11.Walking in The Rain feat.ELIAS
12.足跡 feat.Project Sage+豊川容子


★★★★★★★★☆☆

いや、いいアルバムですねコレ。ピアノを多用した寒冷な雰囲気を醸し出すトラックの、その基準がキッチリしていて、アルバム通してかなり綺麗に音が纏まってる。ジャズだのソウルだのむやみに語るシーンにも、それに安易に飛びつくリスナーにも辟易してるし、haiiiroみたいなナルシズム溢れるラップもあんまり得意じゃなかったりするので、評判いいみたいだし聴いていちゃもん付けてやろうって具合の腐った根性丸出しで買いましたが、見事に浄化されました。あえて注文を付けるならドラムがアブストった潰れた感触のものしかないことくらいかな。音に深みを出そうという思索が曲ごとに積み重なってそうなったんだろうけど、そのせいで通して聴いた際に深みもテンポも、一本調子だから緩急が付かない。唯一ドラム以外で冒険心を発揮した「”頭"」もあるけど、猥雑な音を詰め込みすぎててヘッドホンで聴くと耳が疲れてしまう。ただ先ほども言った通り、そのお陰でMCを大量に呼び集めたトラックメイカーのアルバムとしては珍しいほど、ラップではなく音のキャラがきっちり確立されているのも確か。ウィスパー系のMCが多いこともあって、一時間弱のアンビエントな空間を演出してくれます。

リリックもその殆どが「弱いけどなんとか前に進んでる」姿勢を描き出していて、更にトラックもリリックも冬をあえて想起させるように仕向けているから、尚更その言葉の温かみが沁みてくる。リリックの統一によって多数のゲストによるアルバムをまとめあげるという試みはMr.Beatsの「Beautiful Tomorrow」にも見ることが出来るので、これからトラックメイカーが只のコンピアルバムとの差異を図る一つの流れになるかもね。そのコンセプトを最も象徴しているがためにトップに持ってきたのであろう「White Coat」、リリックもさることながら要所要所でのフロウの落とし方が絶妙に上手いMeisoの「ソラニシラレヌ」辺りなんかはよくまぁこんなに意思疎通がうまく図れたなぁと感心するくらいトラックと息が合ってる。そうして気心しれた仲間と仕上げることできちんと芯の通ったアルバムに仕上げることに成功、最後はピアノループと72のミラクルマッチ具合が凄い名曲「足跡」で締められて感動のフィナーレと。惰性で仲間と纏まりない曲を作って適当にCDに詰め込んじゃうんじゃなく、こういう内輪ノリなら大歓迎。
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01:51 | Michita | comments(0) | trackbacks(0)

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