1. SPECIAL FORCE
2. DEAD HEAT
3. ナクナイ?
4. NIGHT RAID -Tokyo state of mind-
5. 侵略
6. JUNGLE FEVER
7. AM 2:00
8. ボンバーマン
9. アルカトラズ
10. 行動
11. PM 5:30
12. ONE NIGHT
13. 楽団
14. PRAYER
15. THE PRESENT 4 REAL
16. SPEND THE TIME
★★★★★★★★☆☆
3年ぶりに届いた3rdを開けてみるとやっぱりそこにはなんのサプライズもない、今まで通りのNITROが入ってて一安心する。かつてないプレッシャーの中なんとか肩肘張って威張ってた2ndと違い、なんの気兼ねもなくはしゃぎ回る様が以前とは違うくらい。それによるダサさもカッコ良さもよりあからさまに出ちゃってるんだけどそこがまた彼ららしいというかなんというか、とにかくその変わらない奔放さを見てると落ち着くんですよね。今のリスナーが言う「リアル」がそのラッパーの実際の生き様を偽りなく描くことなんだとしたら今の僕は全くそんなもんに興味なくて。誰かのハスリンな生活なんて結局「この世は腐ってる」って話に落ち着いちゃって、仰々しくペダンチックに説教じみたこと言われても「そうだねプロテインだね」で終わるようなのが9割で。そんなローカルでリミッター付いたリアルさなんて聞いてどうすんだって感じなわけで。そんな最近のリスナーの嗜好に乗ってぽこぽこ出てくるこぢんまりしたラッパーよりも、今のリスナーの好みなんか気にせず、好きなときに好きなように作ったものをドコンと落として気付くと適当に帰っちゃってるNITROの生き様のが僕としては非常に爽快でたまらないんです。開き直ったビジネスライクなとこからエンターテイメント性、包み隠さないテキトーさと、こんなリアルに好きなようにやってるグループ他にないですよ。そんな結果ノンプレッシャーで好きなようにやった今作は感覚に落ちてくるある意味非常に「音楽的な」カッコ良さが充満してます。煌びやかに東京の夜を切り取った
「DEAD HEAT」、DABO萌え急増必至の
「ボンバーマン」」
、陰鬱な流れで異彩を放つ
「行動」、S-WORDのリリックがいちいちカッコ良い
「SPEND THE TIME 」など穿らずちゃんと聴けばそのぶん返ってくる良質な作品。特筆すべきはITA-CHOの跳ねるビートにガッシリ言葉を刻んだXBSと登場のILLっぷりが堪らないGORE-TEXが魅せる
「楽団」。全般にビートが少々弱い事以外は高品質高水準なアルバムです。ギターサンプルが活きた超絶トラック
「SPECIAL FORCE」はシングル段階で聴き飽きてました。