1.Love Feat.jamosa
2.クラブサーキット
3.One More Chance Feat.R-CROWN
4.Front Line Feat.ARK(コブラ77)
5.交差点 Feat.山田マン
6.Shine
7.Funky 4 U Feat.SKIPP, 山田マン, PAULEY, 三善/善三, ARK, GINRHYME DA VIBERATER, Q
★★★★★☆☆☆☆☆
さて、どうしたものか。2005年のラッパ我リヤの5thアルバムを皮切りに、にわかに動きが出てきた走馬党周辺。その我リヤのアルバムが傑作だったために山田マンのミニアルバムと同時発売であるこのMINE神-HOLDのミニアルバムにも期待を寄せていたのだが…。言いたい事は色々あるが、まずトラックがお世辞にもカッコ良いと呼べるものが少ない。はっきり言って短調で迫力にかける。特に前半の3曲はトラック次第でもっと良い曲に仕上がったはず。「One More Chance Feat.R-CROWN」に関してはR-CROWNのフック自体は良かったのだがトラックに抑揚がなく結局薄味の曲に。そしてMINE神-HOLDのラップもどこか面白みに欠ける。少し声を抑えすぎでは?というのが正直な感想。「昇喜乱舞REMIX」や「PLAY GROUND」くらいはっちゃけたラップも聴きたかった。また、「Front Line Feat.ARK(コブラ77)」は走馬党最年少タッグによる曲「ANTHEM2004」の続編的な曲で相当期待したのだが、これも残念ながらパンチ力不足。ラッパ我リヤのベストアルバム収録の「K.I.D」辺りからフロウと声の変わったARKの迫力不足はどうしたことか。先のラッパ我リヤの「RAPPAGARIYA」での走馬党集合曲ではいいラップをしていたが、このMINE神のミニアルバムでは全く元気がない。走馬党の中でも人気のラッパーだけに気掛かりである。走馬党全員参加の「Funky 4 U」も歴代の走馬党集合曲の中では良い出来とは言い難い。光っているのは安定した評価を持つINDEMORALの二人くらいだ。そんな中で唯一良い曲だと思ったのが「交差点feat.山田マン」。山田マンはフックと曲の最初と最後のフリースタイルのみの参加だが、存在感抜群。山田マン節炸裂の独特なフックは聴く度に癖になってくる。迫力あるトラックの上で速いラップを披露するMINE神-HOLDも非常にカッコ良い。昔の友達との現在でのすれ違いを描いた曲でメッセージ性もあり、この曲については純粋にお薦めである。ただやはり作品全体の印象としては凡作だと感じてしまう。ARKの元気のなさやトラックのインパクトの弱さもさることながら、肝心のMINE神-HOLD自身のラップまで印象が薄ければ仕方がないのだが、期待はしていただけに残念である。まだまだMINE神はもっと良い作品を作れるはず。