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eye of the typhoon / DJ SACHIHO
 


1.TYPHOON
2.MEDIALIEN feat.GOKU
3.音の糸 feat.MIHO
4.BREAK POINT feat.AKEEM,DABO,GOKU,K-BOMB,ZEEBRA
5.ダブルコントラスト feat.NORA
6.MY ANGEL IS... (SUNNY SIDE '98)
7.EVERYTHIN' ALRIGHT feat.NAOKO
8.BREAK POINT(DUNGEON REMIX) feat.AKEEM,DABO,GOKU,K-BOMB,ZEEBRA
9.祈り(DJ'S PRAY)

★★★★★★★☆☆☆

デビューミニアルバム「PLAYGROUND」では現OZROSAURUSのMACCHOをレコーディングデビューさせ、外仕事ではHILL THE IQやEMBULLなどへの楽曲提供で知られるDJ SACHIHOの2ndフルアルバム。1998年10月21日発売。ちなみに一時期はタレント兼俳優としても活動していた。

ヘンテコな歌モノだらけだった彼の1stフルアルバム「
1stdown」は彼の他の作品に比べても余りに酷い出来で、失望感と共にラックにしまったままだ。もう半永久的な眠りが確約されているだろう。この2ndアルバムにおいてもその音作りにはさして進歩は感じられず、全体としては釈然としない出来。

今回もまたキッチリ2曲収録されたシンガーとのコラボ(こだわりなのか?)は不要と言う他無い。特に「EVERYTHIN' ALRGHIT
」の出来の悪さったら無い。松任谷由美の「ようこそ輝く時間へ」のメロディをサンプルしたベースが味わい深いトラックはDJ SACHIHOの手掛けた音の中でも良い部類のものなのだが、NAOKOなるシンガーの古臭いヴォーカルで台無しだ。このトラックこそHIPHOP畑の人間にやれば良かったのに。

盟友GOKUとの「
MEDIALIEN」はタイトル通りのメディア批判ものだが、GOKUのラップはリリックもライムも平凡。なのに日本のHIPHOPには珍しい透明感のある声から吐き出される無機質な語感が気持ち良くて、不思議な魅力のあるラッパーだ。この後発表する1stソロアルバムではこの路線を行き過ぎて物凄く聴き辛い作品を出してたけど。NORAなるソロラッパーによる「ダブルコントラスト」は、トラックもラップも「悪名」収録曲の劣化版みたいで退屈。

全体として見るとまたしても不満のつらつら出てくるアルバムだが、この作品の肝はやはり「
BREAK POINT」だろう。今では想像も出来ないようなメンツがストレートにマイクを回していく、隠れてない隠れクラシックの代表格。オリジナルでも十分イケるが、全体的にDJ SACHIHOの作るボトムにはどうもセンスがなくイマイチ古臭くてイモっぽさが漂う。クラシックとして紹介するのはやはりより一層レベルアップした「BREAK POINT(DUNGEON REMIX)」の方だろう。ダークなキーボードがそれぞれのラップを不気味に浮き上がらせていて素晴らしい出来。特に現在の知名度では劣るAKEEMとGOKUが頑張っている。AKEEMってこんなラップが出来たんだ。韻の配置も変則的で、それゆえ先鋒を任すに相応しい勢いを曲に与えている。ビフォアNITROとなるこの曲でのDABOは少し大人しい印象。そして意外にもこの曲で一番下手なのがKB名義で参加のK-BOMB。声もフロウも全く出来ておらず、正直ここで流れが滞るのは否めない。まぁその後に続く黄金期ZEEBRAがそりゃもうオットコマエなラップでケツ拭いてくれるから十分なんだけど。

BREAK POINT」の存在が様々な所で伝承されていく一方で、DJ SACHIHO自身や彼のその他の曲、作品についてはほとんど語られないのが昔は不思議だったが、こうしてデビュー作から彼の音源を全て集めてみるとそれにも納得出来る。あまりトラックメイカーとしては花開かなかったようだ。それでも褒められながらも「いてもいなくても大丈夫」くらいのトラックメイカーが氾濫する中で、たったひとつ、これからも歴史に記される名曲を残した事は立派だろう。たったひとつ、どの世界でもそのひとつの功績が難しい。
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01:51 | DJ門田祥穂 | comments(4) | -
PLAY GROUND / DJ門田祥穂a.k.aDJ SACHIHO




1.TO BE WIDE TO BE WILD
2.SUNNY SIDE
3.組み立てのフレーム
4.COOL DANCE



★★★★★★★★☆☆




少し前には役者としてもデビューを果たしたDJ 門田祥穂のデビュー盤。ジャケ写にしても初回特典のステッカーにしても色々とナル臭を感じ取れたりするんですが、この手の職業なんてこれくらい自己に対する自信を持ってないと駄目なのかもね。天才高校生DJとして華々しく登場しドロップしたこの作品には当時17歳、DS 455の一員であるMACCHOが2曲にソロ参加。コンピレーションアルバム「CLUB WILD.B」に続くMACCHOの最初期のソロ音源として貴重なアルバムだ。このDJ 門田祥穂の音は後に発売されたアルバムを聴いてもわかる通り比較的この時代においてポップな音作りで、歌物…それも普通のJ-POPに合いそうなトラックで、どちらかといえばラップより歌に対する順応性に指向性を向けているように感じられる。それはこの作品にも横山亮なるシンガーが参加している事からも察する事ができる…が、三人が組んだ「TO BE WIDE TO BE WILD」はぶっちゃけて言えばトラックはちょっと安っぽいメロディにも思える。しかしこれがほぼ完全にMACCHO一人の曲で、意外にも相性バッチリな曲になっているから堪らない。ただでさえダークで煙たい曲が全盛のこの頃にあって、こういうポップなトラック上でMACCHO、それも彼の最初期のラップが味わえるというのは非常に貴重だ。この頃特有の彼のタンガンマンフロウも作用して聴きやすく、この時代の隠れた名曲として位置づけていいと思う。安っぽいだなんだ言いましたが印象に残るトラックである事も間違いない。もう一曲参加の「組み立てのフレーム」も比較的落ち着いた曲で出来としては「TO BE WIDE TO BE WILD」よりは劣るものの中々の出来映え。そしてDJ 門田祥穂の作るトラックが全般にこの頃としては珍しくポップなため、他のシンガーのみでの曲もそれなりに楽しめる。ただやっぱりまだトラックも粗い部分もあって、安っぽいアイドル歌謡曲のような印象を与えてしまう事もあるかも。まぁどうであれこの頃においてこういう趣向のトラックを作ってくれるDJというのは貴重だったと思うし、事実今のシーンでもこういった中間的な立ち位置のトラックをコンスタントに作ってる人はかなり少ない。こういったトラックを作れていたのもこれも現役高校生だからこその感性だったのか。コンスタントに活動を続けてトラックに磨きをかけていけば今頃は凄いDJになれた可能性もあったんじゃないかな。同じ頃登場した同年代のMACCHOが今ではシーンで圧倒的な支持を受けている現状を見るとそんな気もする。事実若き頃の二人が組んだこのアルバム曲は色褪せない輝きを放っているのだから。
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22:43 | DJ門田祥穂 | comments(10) | trackbacks(1)

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