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DAI SAN DANRAKU 97PAGE / MURO


1.DAI SAN DANRAKU 97PAGE
2.CONCRETE JUNGLE
3.Q FROM A feat.Lil'MURO
4.XXX-LARGE Pt.2 feat.DEV-LARGE,GORE-TEX
5.DAI SAN DANRAKU 97PAGE (MURO & DJ WATARAI REMIX)
6.CONCRETE JUNGLE (BEN THE ACE REMIX)

★★★★★★★★☆☆

MICROPHONE PAGERとして活動していたMUROの、ソロデビューミニアルバム。1997年7月15日発売。DJ BEN THE ACEがNYで設立したSPELLBOUND RECORDSからの発表となる。

MICROPHONE PAGER時代のMUROのラップスタイルがそのまま受け継がれた唯一のソロ作品で、当然音の面でも90年代のクラシカルな質感が詰まっている。その王道的なフロウと音の組み合わせは今になっては歌詞カードを目で追いながら聴くには少々退屈するかもしれないが、基本型であるがゆえにHIPHOPエッセンスが濃密に凝縮されていることも事実だ。

このミニアルバムは1996年7月7日に行われた「さんぴんキャンプ」からほぼ一年後に発表されたものだ。あのイベントは「日本のHIPHOP」の地盤がひとまず形作られたことを対内的に示し、「HIPHOPシーン」の存在を対外的にアピールするイベントでもあった。その設定をひとまず終えたMUROがようやく自分のキャリアを振り返る余裕を得て書いた曲が「
DAI SAN DANRAKU 97PAGE」だ。リリックをほぼ全て書き換え、よりブルージーなトラックに差し替えた「DAI SAN DANRAKU 97PAGE (MURO & DJ WATARAI REMIX)」と併せて、苦難ばかりが思い返される第2段落までと、ようやく一定の満足感と共に前を向くことの出来るようになった第3段落の差がこの数年の激動を思わせて興味深い。

実妹Lil'MUROの問いに一問一答形式で答える「
Q FROM A」にしても、J-RAPとの戦争、HIPHOPイズム体現を優先してきたMUROにとってようやく自分という人間の価値観を丸々吐き出す機会を得たかっこうだ。キャッチーなテンポが90年代のハーコーサイドHIPHOPには珍しくて良い感じ。文字通り空前絶後の組み合わせである「XXX-LARGE Pt.2」も、やっと次の世代に語りかけることが出来たといったところか。曲としてはガナリ最盛期のGORE-TEXが良いアクセントになっている。

ドカンとインパクトのある曲こそ無いが、飽きることを覚えさせない味わい深い数々のドープシットが静かに佇む。NYのレーベルな上にリリックから察するに1000枚しかプレスされなかったようで、他のMUROの作品に比べると余り見かけないようにも思うが、2005年に再発されたようだ。6曲で29分のボリュームに込められた、一仕事終えたMUROの熱い言葉に今からでも耳を貸してほしい。
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10:06 | MURO | comments(0) | -
El Carnaval / MURO


1.El Carnaval
2.El Carnaval remixed by Tom & Joyce(Reinterpretation)
3.11154
4.11154 remixed by Coldcut(Rewired 80's Mix)
5.El carnaval (instrumental)

★★★★★★★☆☆☆

ソロ初のフルアルバムとなる「
Pan Rhythm」に先駆けてMUROが発表したシングル。2000年7月5日発売。

MUROが「
Pan Rhythm」以後しばらく使用する詰め込み型のファストフロウを、ソロ音源で最初に駆使したのがこのシングルだ。壮大なワールドトリップアルバムとなった「Pan Rhythm」にその情感を伝えきる為には、既存のフロウでは余りにも現代の時間軸でその言葉を完了できなかったのだ。

そのドデカい旅行のほんの顔見せとなる「
El Carnaval」は、スパニッシュギターがムードたっぷりに駆けるラテンチューン。アルバムの方向性を示すのにはうってつけのナンバーだったろう。フランスからTom&Joyceが駆け付けたリミックスは、[Reinterpretation]の文字がある通り、ラップも取り払われた完全に別物。ボサを楽しめる方にはお得な一曲ではあるだろう。

しかしこのシングルは、何と言っても「
11154」にこそその重みが置かれるべきだろう。アルファベットの11番目はK、15番目がO、4番目はD、合わせてK.O.D.、キングのあざなだ。アルバムの存在があってこそその存在に理解が可能となる「El carnaval」と違い、こちらは自己主張を含ませた曲名まんまのMURO印の逸品だ。ファンクネスなトラックの裏に数々の仕掛けを潜ませ、正攻法を避けているあたりこの頃のMUROらしい。MUROのHIPHOPを楽しみに来たなら、このシングルの目玉は間違いなくこっちだろう。

そして原曲を2分近くも伸ばした「
11154」のリミックスを手掛けたのはなんと、イギリスの誇る忍者集団を纏め上げる双龍・Coldcut。80年代のオールドフレイヴァを散りばめながらも、混成法すぎる様々な音の濁流に呑まれる6分弱。King Of Diggin'の名に挑んでいるかのような彼らの本気が味わえる。

アルバムへの指標となる曲、これまでの自身の軌跡の再確認となる曲と、アルバムに向けての明らかな中間地点に設置されたシングルと言えるだろう。
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03:11 | MURO | comments(4) | -
TOKYO TRIBE 2 / MURO


1.THE EXTRAVAGANZA feat.YOUNG CHRIS from YOUNG GUNZ,KOOL G RAP
2.J.P.N. PART2 feat.BIG-Z & B.D.
3.V.I.P. feat.BIG-O,SUIKEN,ChiefLOW
4.TRIBE LIFE feat.TWIGY&KASHI DA HANDSOME
5.REAL TOKYO SHIT feat.S-WORD
6.Mr.PITIFUL 2006 feat.Prodigy
7.MIDNIGHT MOVERS feat.HIPSTER&ASIAN STAR
8.THE ROOSEVELT feat.GHOSTFACE KILLAH,RAEKWON,TRIFE DA GOD
9.ROCK BABY ROCK feat.JBM,KGE,MIKRIS,B.D.
10.SO COOL feat.DE LA SOUL&LUNCH IME SPEAX
11.TRAIL BLAZER feat.t-Ace
12.FOREVER FRESH feat.BIG-O


★★★★★★★★★

日米の大物達が一堂に集結。国内の人選はこれまでのMUROの諸作品からある程度の予想は立てる事が出来るんですが、アメリカから参加した面々のゴージャスさが半端じゃない。しかも「THE EXTRAVAGANZA」への当初のゲストに予定されてたのはFabolousにSaigonにと、これまたフルボッキチョイス。おまけにこの曲のプロデュースはJust Braze。強烈なホーンが耳をつんざくド派手な一発で開幕曲としてはうってつけなんですが、こういう前のめりなファンクチューンって同じファンクでもMUROにはないタイプだよなぁ。このシンプルかつ個性的なサンプルセンスに彼のセンスを感じます。ラップもKool G Rapこそイマイチ元気が無いものの、それを補って余りあるくらいYoung Chrisが弾けてて、でらファンキーな今作の目玉曲です。これに対してMUROがトラックメイカーとして腕を揮ったのが、ウータンの名コンビ+Trifeを迎えた「THE ROOSEVELTS」。名曲「VINYL ATHLETES」を想起させる変態的なピアノループといい、音を黒く黒く、もひとつ黒く落とし込む彼の個性が良く出てます。Ghostfaceがこのビートに惚れたのも納得。当然この曲ではGhostfaceがイントロからアウトロまで猛威を奮う事に。
上記の二曲がかなり完成されててこれだけでもお腹一杯なんですが、MUROがほぼソロでその真っ黒い舌を披露してくれる「Mr.PITIFUL 2006」であったり、ランチがDE LA SOULの二人とがっぷり四つで渡り合った「So Cool」を筆頭に全曲レベル高し。サントラものだからコンセプトやアルバムスタンスなんかは僕が今さら語る必要もないんですが、そうしたOSTとしての役割以上に、このアルバムは日本のリスナーからドリームマッチとしての期待がかかっていたはず。ただ豪華ゲストを並べ立てただけの安っぽい客寄せ構成(残念ながらこないだのペイジャーのような)ではなく、日米トラックメイカーがその矜持をぶつけ合い、海外ラッパー陣も全員日本のフィールドでスピットする事で、見事その責任を果たした歴史的一枚。ラストの「FOREVER FRESH」だけ「THE EXTRAVAGANZA」のイメージが強すぎるので蛇足。
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17:53 | MURO | comments(0) | -
BACK BACK 2 / MURO




1.MADE IN JAPAN 2004 / MURO ft.TWIGY,E.G.G.MAN,HUB I SCREAM,BOY-KEN,YOU THE ROCK★
2.改正開始 / MICROPHONE PAGER
3.DON'T FORGET TO MY MEN
4.感謝
5.RAPPERZ ARE DANGER / MICROPHONE PAGER
6.病む街 / MICROPHONE PAGER
7.七転八倒 / MURO ft.RINO & GAMA from LAMP EYE
8.三者凡退 / MURO ft.GORE-TEX
9.DAI SAN DANRAKU 97 PAGE
10.K.M.W.(KING MOST WANTED)
11.DIG ON SUMMER / MURO ft.TINA
12.MTHE VINYL ATHLETES〜真ッ黒ニナル果テ(ORIGINAL DEMO MIX)〜
13.STEALTHY FOOTSTEPS / MURO ft.GORIKI
14.CHECKMATES / MURO ft,DEV LARGE
15.MADE IN JAPAN 2004 / MURO ft.YOU THE ROCK★,TWIGY,E.G.G.MAN,HUB I SCREAM,BOY-KEN



★★★★★★★★★☆




日本語ラップ創成期からシーンの第一線で活躍してきた帝王、MUROのベストアルバム第二弾。今回は第一弾よりも90年代の曲の占めるウェイトが大きくなり、必然的にその曲ごとの希少性、ひいてはこのアルバムの意義も高まってくる。誰もが知ってる名曲から聴いた事は無くてもメンバーを見ただけでも惹かれる楽曲群の数々。この男の歴史がそのまま日本のシーンの歴史の一部を担っていると言えるだろう。今作は古い時代の曲が多く収録されている点でも聴き始めのリスナーのマストアイテムだ。
ラッパーとして、そしてDJとしても非凡な才能を発揮する彼。そんな中での二枚のベストアルバムの発表。しかし正直個人的にはベストアルバム二枚出そうがまだまだ彼の絶大な功績を語り尽くせていない気がする。「El Carnabal」や「CHAIN GANG」だってあるし、これからも彼の参加するクラシックは増えていくだろう。事実今回のアルバムに新曲として収録された「MADE IN JAPAN 2004」がそのままこのアルバムに入るのに相応しいクラシックとなった。YOU THE ROCK★らの名曲のリメイクであるが、超豪華メンバーという話題性だけに留まらない魅力を放っている。MUROと共に時代を創ってきた5MCはどれも獅子奮迅の働きっぷりだがその中でも輝いているのがTWIGYとE.G.G MAN。高音二人の滑らかなラップは相変わらずの巧さだ。YOUちゃんの良くも悪くも変わらない無駄にアツイラップもファンにはたまらないところだろう。しかしそんなラッパー達と同等以上の魅力を持つのが他でもないMUROのトラック。こんなクソカッコ良いファンクビートは久しく耳にした。トラックだけでもこのアルバムに入れる資格を持つ上に実力派の最高なラップが乗った、間違いなくこれから先永遠に語り継がれる曲。
他の既存曲についてはどれも素晴らしい出来である事はいうまでもないのであえて割愛するが、今作で唯一初めて聴いた「三者凡退」はイマイチパンチ力不足だった。師弟コンビの初期の代表作ではあるが僕にはちょっと合わなかったかな。GOREのフロウがまだまだ粗い。しかし気になったのはそれくらいで、後はもう文句の出ないほどの傑作。MUROのベストアルバムだからこんなもん当たり前、なんて印象は湧かない。ベストのこれらの楽曲群を聴くとあらためて彼の偉大な功績に圧倒され、畏敬の念を抱く事になる。
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17:13 | MURO | comments(5) | trackbacks(0)

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