RATID -Realize A Thing In The Depths-

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THE BANGSTA / Q



1.INTRO
2.WARNING
3.MAKE IT HOT
4.THE BANGSTA
5.THE POWER OF DREAMS feat. 横山 剣 from CRAZY KEN BAND
6.Yeahhhhhhhhh
7.NIGHT CRUIZE
8.GET BU$¥ feat. HI-D
9.WHAT YOU GONNA DO
10.ヤバスギルスキル外伝
11.Right There feat. ARIA 
12.Techniqes Party feat.HI-D
13.BEST OF THE WORLD feat. Full Of Harmony
14.Lovin' You 
15.Wood Bass
16.とっぱらいは魔法  
17.はでに光らしてる車の上 
18.Tokyo Tokyo
19.MAD S.W.A.T
20.STILL O.R.E


★★★★★★★★★☆





ラッパ我リヤのメンバーとして日本のHIPHOPシーンを牽引してきた走馬党の党首Q。最早10年選手となった彼が長年待ち望まれたソロアルバムを遂にリリース。そして今回のアルバムは待ち望んだ多くのQファンの作品に対する確定的期待の入り混じった予想を見事に裏切ってくれた。やはりあの独特のリズム感溢れるフロウでハードコアなHIPHOPをするのかと思いきや、パーティーチューンや何気に十八番としてきたラブソングを数多く収録、更にはQ自身がHOOKを歌い上げるという誰もが予想し得ない方向性を打って出た。そしてその多大な重圧の中での大胆な試みはどうやら成功と言えそうである。
シーン随一の人脈を誇りながらゲストMCは無し。代わりにその人脈で様々な方面のシンガー達とのコラボを実現させた。中でも「THE POWER OF DREAMS」でのサビを歌い上げる横山剣の存在感は圧倒的。大ヒットした自身の曲のサビを使いまわす意外性にニヤリ、クサイ男二人のムード歌謡的なトラックでの絡みにニヤリ。痺れる事必至な良質なHIPHOP的男一匹哀歌の誕生だ。全て書くととんでもない長さになるので割愛するが、この曲を筆頭に集められたシンガー達が期待以上に良い仕事をしている事を記しておく。特に光るのは「Right There」でのARIAの仕事っぷり。Qのソロ曲となるとまず紹介したいのはやはりファンなら気になる「ヤバスギルスキル外伝」。過去のシリーズに比べて特に秀でた印象は受けないがQ好きなら中々楽しめる曲。「WARNING」や「THE BANGSTA」もハードコアなQが好きなリスナーを満足させてくれる良曲だろう。シンプルなビートで唸らしてナンボの走馬党スタイルは健在です。QがHOOKを歌う曲(ヘタウマ)の一つ、「WHAT YOU GONNA DO」は地味な曲ながらも次の「ヤバスギルスキル外伝」への繋ぎが絶妙。ちなみに息継ぎ無しでのラップなら日本で右に出る者はいないこの男の超人的な肺活量が垣間見れます。その本領はラッパ我リヤの5thアルバムRAPPAGARIYA収録の「JAPANESE DANCE」で発揮されているのでこちらも要チェック。そしてラストを締める「STILL O.R.E」の素晴らしさ。最近のベテラン勢に見られる昔のシーンの回顧(懐古)的なリリックでありながらポジティブさも含むリリック。TANAKENのビートも感動的で、Qの代表曲となるクラシックだろう。
本人曰く「男臭いという冠詞を自身から取り除いた物を作りたかった」という今作。大胆な試みながらもコケる事無く素晴らしい作品を届けてくれた。昔からのファンも、今までその濃さゆえに敬遠してきたリスナーも、果てはHIPHOPを聴かない音楽ファンまでも、誰もが平等に楽しめる傑作だ。70分を超える大作をあの独特なフロウで最後まで駆け抜けるのに通して聴いた時に全くその長さが苦にならないのも不思議。このアルバムは少しでも興味があるなら聴いてみるべき!!
コイツは変わってねぇ、むしろデカくなってるぞ!!
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