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lil farm / 韻シスト


1.In Da Farm
2.In The Control Room
3.Set Off The Speaker
4.Formal Pride

★★★★★★☆☆☆☆

MCのFunky MicとサックスのKenjiが脱退した韻シストが、4thアルバム『Big Farm』発売に先駆け、彼らがお世話になっているという福岡、沖縄、京都、大阪の6店舗にて1430枚限定で配布した無料ミニアルバム。2011年2月28日配布開始。

Set Off The Speaker」以外はインストであり、あくまでもきたる新作に向けての前哨戦。『Big Farm』に向けてまずは小農場を案内する、ヘッズに対するオリエンテーションといったところだ。

ベースとギターが仲良しな「In Da Farm」が力強い音圧と共に流れてくると、メンバーの入脱退を繰り返しながらも、やっぱり韻シストの強さは不動だと実感する。 "こんなHIPHOP お前好きか?" と問いかけながらまったり流す「Set Off The Speaker」にも、彼らの変わらぬ姿勢が見て取れて安心する。揺らがないベースの部分での円熟味を感じさせながらも、 "過激なバンド いつも挑戦" と歌うように、本作からはベースのSHYOUがボーカルで参加することもあるようだ。実際この曲でもその歌声でオーガニックな味付けを施しており、彼らのスタイルのうち、特に「」や「Relax Oneself」のような、スロウな曲において幅が広がりそうだ。バンドの力量、2MCのラップ共に相変わらず揺るぎ無いので、こうしたほんのスパイスを混ぜ込みながら自身のスタイルを求道してくれれば、新作も期待出来るものになりそうだ。
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12:58 | 韻シスト | comments(0) | -
FONKY&LOVE / 韻シスト


1.Beginin'
2.Hey you
3.Walkin'
4.BANDSTARAP
5.本ky団 ~Don't miss it~
6.Jungle Boogie
7.unspoken heart(instrumental)
8.浮き草 feat. no-boo from tick
9.Peace
10.チャバカ(Drhyme)
11.シンフォニー
12.skit
13.nocturn feat.KN-SUN, GEBO, MONCHI & AFRA
14.焔

★★★★★★★★☆☆

韻シストは大阪を中心に活動を続ける生バンドHIPHOPグループ。メンバーは多少の入脱退を経て、2ndフルアルバムとなる本作でのメンバーはBASI、サッコン、FUNKYMICの3MCと、BassのSHYOU、Drumsのクーマ、A.Saxの林 未来彦、GuitarのTAKUによる7人体制。2006年10月25日発売。

やっぱり生音のHIPHOPの強味は「音が生きていること」であると思う。ルーツをあくまで黒人音楽に持ち、ニクいまでにとことん楽しくなるようなファンクミュージックを提供してくれる。サンプリングとは違う、生きた音が飛び跳ね、程良いキャラ立ちを確保した安定感抜群の3本マイクと見せる息の合った連携は、この手のHIPHOPならではの、それもかなりの手練によってのみ成せる業だ。JABやatiusに代表されるこの周辺のラッパーに特有の、関西弁とはまた違うイントネーションのラップを駆使する3MCの声もとても温かく、楽しそうに跳ね回る音達にそっと寄り添う。

デビューミニアルバムにして名作である『Relax Oneself』のような音と言葉入り乱れる賑やかさは影を潜めるようになったが、音と言葉、その相互間の錬度は確実に上昇したと言えるだろう。特に以前はサックスの前のめり感なんかは凄かったわけだが、そうした自己主張のせめぎ合いを抑えた結果、「Hey you」のようにラップと音がカツッと息を合わせることの出来る曲が多くなったのだと思う。音と言葉が同居するジャンルである以上、好みの問題はともかく音楽としての熟練度は確実に上昇したと言えるだろう。

その辺のバランス感覚を基盤にした上で、あえてその按配を崩して魅せる技術が付いたのも大きい。作中で異彩を放つ「本ky団〜Don't miss it〜」は、ベースを最前線に駆り出して真っ黒に染めた音が凄い。彼らの言葉を借りれば、まさに "こんなサウンド出す奴中々いねーよ" だ。

一方でシンガーのno-booパートをメインにした「浮き草」のようなスロウな曲も丁寧にこなしている。いわゆる「トラック」と異なり、バンド型のHIPHOPは必ずしもバックトラックとしての役割に限定されるわけではない。よってその音の立ち位置(と技術)のバランスが成否を分けるわけだが、HIPHOPのための生音として鋭敏に練られた本作での韻シストは、その意味で穴が無い。

nocturn」では、加減を知らない高速ラップで目立とうとするGEBOも、何とか下世話なノリに持ちこもうとする "ハメ撮りフーリガン" MONCHIも、纏めて韻シストサウンドの中に優しく包み込んでいく。現在の日本のバンド型HIPHOPの中では、頭ひとつ抜きん出た存在ではないだろうか。翌年発表された3rdアルバム『GOURMELOGIC』はまだ未聴なのだけれど、発売当時の各所での絶賛が強く印象に残っているので、是非聴いてみたい。


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00:53 | 韻シスト | comments(4) | -

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