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Stay Here / Sal the Soul


1.Dream On Dreamer
2.Dream On Dreamer Part 2
3.Heartbeat
4.Rhyming Odyssey 2009
5.Love Finest
6.If Life Is A Bitch
7.Oyasuminterlude
8 Nishinomiya Love Song (After Fridaynight)
9.Stay Here *リードトラック
10.Suicidal Thought
11.3月21日に生まれて feat TAMMI KOOL
12.Seven Days
13.Thank You My...
14.Purpose Of Human Life

★★★★★★★☆☆☆

MINMIなどとも縁深い、関西で活動を続けるソロマイカー・Sal the Soulの2ndアルバム。2009年3月18日発売。

"今は音楽が売れない時代だとか オレには才能が足りないだとか 
 9割が言い訳で出来たこの曲は人生の代弁詩 まずそれを吐き出し オレの足止めてた諦め排除し
 ハイこの調子 綺麗事まがいの理想でもないよりましだろ?"(「Dream On Dreamer Part.2」)

そう語って本格的に幕を開ける本作は、その宣言通りパーソナルな領域でのHIPHOPを貫く。1stアルバム「Urban Soul Odyssey」もパーソナルな内容だったが、それはあくまでも一人称視点でコンベンショナルなHIPHOPを打ち出していたものだったのであり、その点で前作に比べると、より現代的でコンシャスな内容だ。前作の「Rainy Afternoon」にあたるラブソングが「Nishinomiya Love Song」なんて具体的なタイトルになったことにも端的に見て取れるのではないだろうか。

それに伴い、ジャズを基調としたセルフプロデュースのトラックからも、前作に散見された泥臭さは取り除かれ、よりスムースに、気持ち良く流し通せる音になった。ぶっちゃけて言えば、特別に抜けた何かがあるわけではないラップより、このトラックメイクのスキル向上の方が2ndの聴きどころかもしれない。「Stay Here」のアーバンで空間的な広がりのある音なんかは、前作では出せなかったものだろう。作中異色の「Suicidal Thought」の焦燥感も、古き良きブラックミュージックだけに拘泥していたのでは出てこなかった音だ。

一方で、そんな音に支えられて、かなり内的志向の高い「3月21日に生まれて」や「Seven Days」などの曲のクオリティが底上げされたのも事実だ。

ねちゃねちゃした色気のある声質は良いのだから、あとはラップにもう一味あれば、とは思うものの、前作よりも万人受けしそうな作風であるとは言えると思う。
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00:34 | Sal the Soul | comments(0) | -

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