1.CAUGHTACT
2.HERON
3.TORA TORA TORA
4.LAILA
5.1st G
6.ON THE AVENUE
7.MAGIC
8.TETRD STRUT
9.STOP PLAIN GAME
10.ARAB
11.SPY GAME
12.TIME IS NOW
★★★★★★★☆☆☆
NIPPS、B.D.、VIKN、SPERBの4MCにトラックメイカー・KEN SPORTを加えた5人組・TETRAD THE GANG OF FOURの2ndアルバム。2010年11月13日発売。
1stの「Surrogated Mothership」まんまの「TORA TORA TORA」などにも示される通り、東京の90年代型直系HIPHOPを楽しむという意味でアルバムごとの幅があるグループではない。本作も前作と変わらず、やりたいことだけやるストレート鬼打ちの構成だ。タイトなラップで魅せる3人にバランスブレイカ―としてのNIPPSという構成も、何も考えずに寄せ集めたようでいてかなりバランスの取れた体制だと思う。
全体の収録時間(12曲で40分足らず)や曲名に象徴されるように、テキトーなりにギチギチにHIPHOPを詰め込んだ前作と比べると多少ユルさに過ぎる感は拭えない。これからも愛聴するのは、正直1stの方なんだろうとも思う。
しかしNIPPSがHOOKに徹して若手組によるタイトなマイクリレーが披露される「ON THE AVENUE」や、「STOP PLAYN' GAMES」などは緊張感が先鋭化してかなりカッコ良いし、本気を出したときのポテンシャルは文句無しに高い。こうした曲も、そもそもダラけてまとまってないグループだからこそ出来るんだろうけど、一念発起してクソタイトなアルバムを作ればとんでもねーもんが出来ると思う。
あと、VIKNは改造人間らしいよ。「CAUGHTACT」でNIPPSさんが言ってたからたぶん本当。