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新年度からは下ネタを言わない。
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失恋ヘビー級 / キエるマキュウ
 

1.消火栓 
2.鉄の爪 
3.開かずの踏切 
4.ポキート 
5.迷路 
6.パズル(失恋ヘビー級) 
7.非常口(inst) 
8.花火


★★★★★★☆☆☆☆

Illmatic Buddha Mc'sのCQとトラックメイカーとしても名を馳せるMAKI THE MAGICのユニット・キエるマキュウのミニアルバム。2003年1月30日発売。この年の9月に名盤「
The Peep Show」が出る事もあり、それに先駆けての肩慣らし的要素の強いミニアルバム。

キエるマキュウの2人は厳密な意味でのスキルという点ではお世辞にも優れているとは言えない。だからこそ変態と天才は紙一重を地で行くリリックにMAKI製の黒いトラックをまぶして、その埃っぽいHIPHOPグルーヴを楽しんでもらうという手法が取られてきたわけだが、今作では単純にMAKIのトラックにお試し要素が多すぎて、しかもそれがあまり成功していないものだから初めて作品としてイマイチだと思った。

2ndのオリエンタルな作風を劣化させたような「
開かずの踏切」ではベースラインすら無いし、ラストを飾る「花火」もMAKIらしからぬ派手に彩られた上ネタの下でボトムが怠けすぎて全く面白くない。トラックとの噛み合わせが上手くいかなければ2人のラップは白昼のイルミネーションみたいに光らなくなる。純粋なラップスキル勝負ではない彼らのラップの、そのヘンテコな言葉が黒さを纏わずに登場してくると、下ネタを言っているだけのサムいお笑い芸人のようにしかならない。3rdに向けての実験作だったのか、はたまたもう粗方出来上がっていた3rdからボツ曲を抜き出した音源集だったのかはわからないが、唯一マキュウの作品で高い完成度を誇っているとは言えない作品。

ただ
堅実なHIPHOPビーツで仕掛けてきた「鉄の爪」だけは段違いに出来が良い。疾走感溢れるドラムもさることながら、ベースラインがカッコ良い。最終的にこの曲や「非常口(inst)」の路線を貫くことを選んでくれて、8ヵ月後に発表されたのが日本のHIPHOP史上トップクラスのフィジカルを誇る「The Peep Show」で本当に良かった。
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10:34 | キエるマキュウ | comments(0) | -
マネーメリーゴーランド / キエるマキュウ




1.NEXT WORLD
2.ガラスの森
3.MOZU
4.ICE CUBE
5.CHECK
6.破戒僧
7.STAY REAL
8.スマイル
9.MAIL MAN
10.マネーメリーゴーランド
11.大江戸捜査網feat.KOHEI-JAPAN
12.CANDY GIRL
13.Kierumakyu-kierumakyu…pt.2
14.ファーブルチョコレート
15.DO THE HANDSOMEfeat.KASHI DA HANDSOME


★★★★★★★★☆☆




アルバム通して聴いた時の完成度の高さがひとつの特徴であるキエるマキュウの中でも、最もそちら側に重点がおかれた2ndアルバム。1stから一転して奇抜で情緒的なトラックが多く占め全体を幻想的な空間が支配する。「DO THE HANDSOME」が収録されているアルバムとして非常に高い知名度を誇る本作だが、ラストに収録されたこの曲はあくまでもこの幻想世界の総決算でありながらも全体の1ピース。この曲だけに絞って評価する事には余り意味は成さない。このアルバムにおいて一曲は全体のために、全体は一曲のために存在する。14曲を通して聴いた後に続いてこそ更なる魅力を発揮する曲であると僕は思っている。
そしてそれはつまり他の曲にも言える事なので、流れの中で聴いてこそその曲の評価、そしてひいてはアルバム全体の評価が上がってくる。そのためあまり一曲一曲に分割してのレビューというのに他の作品ほどの意味があるとは思わないが、あえて目立った曲を紹介するとすれば「ガラスの森」、「MOZU」、「大江戸捜査網」かな。「ガラスの森」はトラックのレベルの高さが今作の中でも特に素晴らしい曲。印象的な女性のHOOKとマキュウの二人の深いリリックが味わい深い「MOZU」においてもまたトラックは流石の出来。「大江戸捜査網」については合わなさそうで意外にも好相性を見せるKOHEI JAPANがここでも怪演。マキュウの世界観と見事に合致している。そしてマキュウの二人の意味不明で深いラップに中毒な方には「マネーメリーゴーランド」もお薦め。勿論「DO THE HANDSOME」は最早語る必要のない名曲だ。KASHIの疾走感が歴代最高に素晴らしい一曲。
全体の通しを考慮してか、前後と合うようにあえてパズルの如く一曲ごとはちぐはぐに作ってある感じも受ける。そのためファンの間でも賛否両論が割と別れる作品。しかしあくまでもこのアルバムにおいて「曲」は1ピースであり、全体を多角的に捕えた時に真のこのアルバムのクオリティの高さに気づく事だろう。個人的にマキュウの歴代作品の中でも聴く回数は最も多い、中々面白い秀作だ。
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16:24 | キエるマキュウ | comments(6) | trackbacks(0)
THE PEEP SHOW(SUPER FREAK) / キエるマキュウ



1.トップランナー
2.勘違いブラザーズ
3.スーパーフリークfeat.CHOP STICK
4.BIG SHITfeat.DABO,YOUTH
5.レシーヴ
6.地図にない街
7.サムガールズfeat.KASHI DA HANDSOME
8.FADE AWAYfeat.BIG-O
9.透明な目
10.ミシシッピー
11.非常口
12.ドリーマー
13.COMING SOON...
14.殺しの序曲feat.RHYMESTER,KOHEI JAPAN



★★★★★★★★★☆




日本が世界に誇るシーン随一の変態グループ、キエるマキュウの3rdアルバム。1stアルバムの頃から変化を遂げつつも高い質を維持していたトラックはこのアルバムで最早日本最高峰に登り詰めた。TSUBOIを含め誰もがこれだけのレベルのトラックを作れるグループは他にはないだろう。これだけ多種多様なタイプのトラックが並びながらアルバムの流れが壊れないその技術には脱帽するしかない。
そのため通して聴くとより楽しめるアルバムであるが曲ごとの評価で見ても文句のない仕上がり。特に「サムガールズfeat.KASHI DA HANDSOME」はJ-HIPHOP史に残る名曲「DO THE HANDSOME」の続編的な曲であるが、こちらも「DO THE HANDSOME」に決して劣らない素晴らしい名曲。なぜ一方的に「DO THE HANDSOME」だけの評価が高いのか疑問なくらい。メロウなトラックが良く似合うKASHI、渋い男らしい恋愛リリックを綴ってくれるCQは特に高く評価したい。恋愛曲との意外な相性の良さを改めて見せてくれる一方で相変わらずの意味不明な深いリリックで魅せてくれる「トップランナー」や「ドリーマー」のような曲も健在。しっかりこちらの左脳を混乱させ右脳を魅了してくれる。そういった中に「BIG SHIT」のようなきな臭い曲を入れてもアルバムの雰囲気が纏められているのは流石。ただDABOの漢に対するdis、YOUTHの参加などのトピックを抜きにして見た場合少々印象薄という感じもするが…まぁ期待外れというわけではなく逆に言えばこれを上手くアルバムの色に溶け込ませれているという事か。
とにかくトラックの質、ラップの理解不能度の度合い、どれをとってもキエるマキュウの集大成的な出来の傑作アルバム。特にラップは生理的に受け付けない方も多いだろうが、トラックは一発で魅了されるくらいのまばゆい輝きを放っている。初回盤にはインスト盤も付いていて、これだけでも3000円出す価値があるほど。まだ大手CDショップでも初回盤を売ってるのは見かけるので見つけたら是非手にとってみてほしい。日本のシーンのどこにも属さず完全に自身の路線を進み続けた彼らのひとつの到達点となる作品だろう。アルバムの流れ、曲の完成度、どれをとっても完璧。ちなみにラストはSUPER7集合の「殺しの序曲」。豪華!!
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12:54 | キエるマキュウ | comments(8) | trackbacks(0)

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