2011.04.09 Saturday
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1.Motivation 2.V-Neck T 3.Workout 4.Party Too Much 5.End Of Summer feat.Luv-P 6.Bonafide feat.寿& BIG-T 7.Sweet Surrender 8.Why Did You Leave Me 9.Still Reppin' STC feat.Ensyu 10.100% Positive 11.It's Up To Me 12.This Is My Hustle ★★★★★ ☆☆☆☆☆ 渋谷を中心に活動し、レーベル「STEEL THE CASH」を主宰するMC・YOUNG HASTLEの1stアルバム。2010年6月9日発売。 ここ最近で急速に浸透してきたSWAG系HIPHOP(※)。そのスタンスを体現してみせた「V-Neck T 」が巷で話題になったのが、このYOUNG HASTLEだ。シュールなPVと "服を小さくするだけじゃなく 体鍛えりゃ服が小さくなる" の強烈なパンチラインを潜ませたこの曲で一気に知名度を上げた彼のアルバムは、筋肉バンザイチューン「Workout 」など同じ系統の曲も絡めつつ、全体としてはストレートなHIPHOPを貫いている。 「Sweet Surrender 」と「100%Positive 」(共にDJ Koza製)を除きLuck-EndのDJ Atsushiによるトラック群もそのマスタリングを通すことでよりハイファイ感を増し、そのクリアな音質がYOUNG HASTLEの主張をHIPHOPの泥まみれな部分から解放してくれている。 ただハイセンスとは真逆な部分でやたらに謎の中毒性を残してくれる「V-Neck T 」のようなクオリティを持った曲は少ない。アルバムを聴き進めるごとに、「V-Neck T 」を聴いているときにも薄々気付いていた、フロウの単調さが耳に付く。ブレスの吐き出し方なんかは魅力的なのだけれど、このシンプルすぎるフロウと、オマケ程度にケツにひっつく韻は、ソロアルバムで聴くには辛いものがある。「Workout 」のようなSWAGものを増やして需要に応えるか、そうでないならあまりに杓子定規にストレートなHIPHOPアルバムから逸脱して欲しかった。上記2曲以外はYOUNG HASTLE以外のラッパーが15年間散々やり尽くしてきた分野でしかない。 ただ先述したブレス混じりの発声は好みだし、それに加え、なんか知らんが眼力が凄い。般若やSEEDAのギョロつき方に近いものがある気がする。だから音源よりもPVで映えるのかもね。 ※その定義がまだ曖昧なのだけれど、ここでは自らの趣味をそのまま歌うのではなく、その趣味のハイセンスぶりをボースティングするものとして、ブログラップとの差異を特に意識せずに使用しています。
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