RATID -Realize A Thing In The Depths-

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M's UP! / M Fingaz


1.INTRO produced by YMG 
2.ENTER THE M produced by JASHWON 
3.F**K YOU produced by KURABEATS 
4.NEW DAY produced by FLAMMABLE 
5.PAY BACK produced by HASSY THE WANTED 
6.STREET RYDER produced by BUCKFIRE 
7.M's UP! produced by JHETT a.k.a.YAKKO 
8.M★BOOGIE pt.2 produced by MURO 
9.44 KILLA BEEZ feat. MAILMAN, KGE, JBM produced by R-BEATS 
10.AHAHAHA produced by KURABEATS 
11.SPREAD DA HOOD produced by LOSTFACE 
12.FREE produced by MACKA-CHIN 
13.HATE or LOVE produced by TEE$HU
 

★★★★★★☆☆☆☆

千葉、茨城を繋ぐ常磐線周辺で活動を続けるTEAM44 BLOXから、MIKRISとMARS MANIEによるM Fingazのタッグアルバム。
2010年6月16日発売。

MIKRISとMARS MANIEなんていう誰得な両生類フロウの使い手タッグが送り出す、B級感プンプンなこのジャケット(ハッキリ言ってダサい!!)。それでもHIPHOPの裾野が間違いなく広がっている昨今において、なお僕が文句垂れつつこの手の作品を懲りずに買い続けるのは、僕を本格的にHIPHOPに引き入れてくれたNITROの匂いがやっぱり懐かしくなるからだ。そしてこのアルバムは、ひとり歌に目覚めたDELIや、コンシャスネスを前面に押し出そうとして盛大に横転したSUIKEN
DEVELOPMENT」、S-WORD「KING OF ZIPANG」といった近年のNITRO作品よりは、ずっと本来のそのノリに近い。

もちろん支離滅裂なリリックがNITROほど溢れているわけではないし、この2人の昔の作品と比べても何が劇的に変わったわけでもないのだけれど、逆にその愚直さが潔くて、僕はやっぱりNITROの残り香を求めて、ここに足を踏み入れてしまう。そして若手のトラックメイカー陣よりもYAKKOのドラマティックトラックが久々にうなった「
M's UP!」、HASSY THE WANTEDのダウナーなノリが作中のアクセントになっている「PAY BACK」、自身の曲名を2人に譲ったMUROの「M★BOOGIE pt.2」といった往年の担い手との曲が元気だと嬉しくなる。そしてそうした中で、これからを担っていく面々が切迫感溢れるビートの上でキチッとキメた「44 KILLA BEEZ」は頼もしかった。特に音に綺麗にハメたJBMのヴァースはスカッとする。

MIKRIS、MARS MANIE共にラッパーとしてのアクは薄まる傾向にあるが、それでもやっぱり好き嫌いの別れるタイプであることは否定出来ない。また、NITROは好きだけど、2000年から付き合ってきたこのノリにはいいかげん既視感しか感じないというリスナーもいるだろう。そうしたこれまでのスタイルに辟易している方には、この作品もその延長上にあるアルバムであるとして、オススメしない。でも僕のように、それでも懐かしいあの初期衝動の片鱗を追い求める方にとっては、やっぱり聴く価値はあるんだろうと思う。ポッと出感の強いユニットであった割には、クセの強さは適度に抑え、コンパクトにまとめたことで、少なくともアルバムとしての完成度は低くない。

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02:24 | M Fingaz | comments(0) | -

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