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ANTI-HERO / SKUNKHEADS


1.the one 
2.stone haze 
3.black rain 
4.ah-choo 
5.beat maker 
6.under me sinsemia 
7.pain in the head 
8.black death 
9.here we are 
10.glamourous joint 
11.over the edge
 

★★★★★★★★★

THINKTANKのBABAとMatsu"ZAKI"hazu(GUITAR&NOISE)、keita morisawa(DRUMS)から成るSKUNK HEADSの1stフルアルバム。2010年1月20日発売。

結局「黒さ」なんていう凄く曖昧な概念に僕がこれだけ捉われるのは、そこに努力や理論で到達出来ない、圧倒的なセンスの差を感じる何かがあって、それが届かないが故にあまりに崇高で、でもそれは雲の上のものとして崇める信仰対象としてはあまりにもスノッヴで、故にそれを「アンダーグラウンドミュージックの魅力」と呼ぶことが出来るからだ。そしてこのSKUNKHEADSは、BABAを筆頭としてそんな「黒さ」の集合体だ。

それは生来備わっているものだから、彼らにとってはその一挙手一投足が、当たり前に黒い。サンプルとベースと、ビョンビョン奔るギターとドラムが好き勝手に主張し合う「
ah-choo」みたいなインストもので既にドーペスト。BABAの "SKUNKHEADS!!" の叫びが卒倒しそうなくらいカッコ良い「the one」や、SOIL&"PIMP"SESSIONSのTABU ZONBIのトランペットもついでにイカレた抜きのビートが渋い「beat maker」など、本当にどの曲のどの部分の、どの音を切り取ってみても全く他のパーツとの調和性なんてものは無くて、それがいちいちカッコ良い。「under me sinemia」みたいなトリップホップ調まで平然とこなして、ついでに黒いオーラで覆って見せる。

こんなの聴いてたら喜んでダークサイドに堕ちるよ。友達といる空間や明るい太陽の下、雄大な自然の中など、およそ道徳的な感情が清浄化されそうな環境下ではこの音楽は微塵も威力を発揮しないけれど、ひとたび孤独になれば、ひとたび心に暗いものが宿れば、その仄暗い炎をどんどん炎上させてくれる。特にラスト3曲「HERE WE ARE
」、「GROMOUROUS JOINT」(1分強のインスト)、「OVER THE EDGE」はどれもが名曲で、今年聴いたHIPHOP(と括って良いのか??)の中でも飛び抜けてお気に入りだ。「PAIN THE HEAD」もそうだけど、いちいち音のひとつひとつもBABAのラップも体に悪そうで、もう病み付き。

そんなドープネスを伝える有効な方法を伝えようとするたび、今まで「黒さ」としか表現出来ない僕の語彙力の無さを恨みもした。でもSKUNKHEADSの本作には、他に言葉が思い浮かばないし、この表現が間違っているとも思わない。断言しよう。このアルバムは黒い。

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23:53 | SKUNKHEADS | comments(2) | -

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