RATID -Realize A Thing In The Depths-

新年度からは下ネタを言わない。
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ANOTHER SIDE / V.A.


1.INTRO(T.A.K.THE RHHHYME) 
2.ANOTHER SIDE(T.A.K.THE RHHHYME,DJ OASIS,Q,K DUB SHINE) 
3.NATURAL ESSENCE(T.A.K.THE RHHHYME,JOHHN) 
4.ANOTHER SIDE REMIX(T.A.K.THE RHHHYME,DJ OASIS,Q,K DUB SHINE) 
5.OUTRO(T.A.K.THE RHHHYME) 

★★★★★★★☆☆☆

T.A.K.THE RHHHYE主導で覚醒剤撲滅をテーマに制作されたミニアルバム。1999年8月4日発売。中古店でCDを見かけることはあまりないが、現在はiTunesでも配信されているよう。

今となっては、なんといっても「
ANOTHER SIDE」の組み合わせに惹かれる。全員互いに共演経験がある、近しいメンツでの渾身の一曲。覚醒剤撲滅というテーマは二の次で、全員全盛期のマイクリレー自体に魅力を感じてしまうのも仕方ない。当の「ANOTHER SIDE」については、DJ OASISの90年代最後っ屁みたいなその時代特有のトラックが効いている。ブンブン主張するベースとヒュンヒュンいうSEがタガの外れたひょうきんさを演出するトラックは、むしろ危ない薬を使うとより魅力的に響きそうなアンバランスな魅力を備えている(不謹慎)。

しかしどちらかというと、T.A.K.によるリミックス版が楽曲としてはより渋味のある仕上がりかも。アーバンなサックスが後方で自己主張を怠らない大人な雰囲気が、なんとも彼らしい。ラップに関しても、やはりT.A.K.が一番気合いが入っている。特に "ハマリやすい悪いクスリ 反対から読めばリスク" は、HIPHOPらしい言葉遊びとテーマに沿ったメッセージが共存しているパンチラインとして、非常に優秀だと思う。HOOKだけでロックしにかかるK DUB、ようやくラップが板に付いてきたDJ OASIS、王道フロウの前者3人の中でその踏み外し方がドカンとインパクトを残すQらの仕事ぶりも、さすが一番上昇気流に乗っていた時期なだけある。

ただ、「ANOTHER SIDE
」でひょうひょうとしたラップでもキッチリパンチラインを打って見せたT.A.K.だけど、「NATURAL ESSENCE」で "底辺×高さ÷2=アンサー 弾き出すオレの番さ" という謎なパンチラインも打ってるのがなんとも…。

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THE BEST OF JAPANESE DJ Vol.1 / V.A.


1.Introduction (DJ TAKADA) 
2.Real Cuts (DJ TA-SHI) 
3.DJ MIHO (DJ MIHO) 
4.Going Back To The Old School (DJ MA$A) 
5.Interlude
6.Theme Of GM YOSHI (GM YOSHI) 
7.F.L.O.W (Y.MATSUSHITA from SOUL SOURCE INC feat KEN&UIKE) 
8.4Xtra Mutha Phukaz (DJ P.M.X.feat.DS455(SHALLA,MACCHO,Kayzabro)./BOY KEN)
9.Interlude
10.ヤバスギルスキル・パート2~Remix (INDOPEPSYCHICS feat RAPPAGARIYA Skipp) 
11.LAW (ROCK TEE feat KREVA from By Pher the Depest) 
12.DJ BEAT3 On The Mellow (DJ BEAT)
 

★★★★★★☆☆☆

名作コンピ「
THE BEST OF JAPANESE HIPHOP」シリーズからの派生コンピアルバム第1弾。1996年3月21日発売。

一部を除き、あまり名を聴いたことの無いDJ達のインストものは、そのタイトルの数々からも伺えるように、まさに「作ったことに意義がある」といった趣。キチッとマニュアルを守った王道中の王道感がこの時代の日本のHIPHOPらしいと言えばらしいが、今聴くと物足りないのも事実だ。サイドキッカーを務めるGDX(だよね?)と併せて様々な仕掛けを仕込んでくるDJ MA$Aの「
Going Back To The Old School」は聴いていて中々楽しい。DJ BEATによるメロウなビートと声ネタの合わせ方がいかにも「わかってる」感じの「DJ BEAT3 On The Mellow」も、以降の息の長い活躍を予感させる仕上がりだ。インストで楽しめるのはこの2曲くらい。

一方で、それぞれが盟友と組んだラップ入りの曲に関しては盤石の出来と言える。ピーヒャラシンセもビートの打ち方も完全にG-Funkの亜流な、PMXの「
4Xtra Mutha Phukaz」はMACCHO,SHALLA,Kayzabroが揃い踏みという時点で聴く価値があるし、落ち着いたマイクリレーも、派手さは無いがさすが息が合っている。終盤をひとり占めして誰の曲かわからなくさせるBOY-KENがいなけりゃもっとスッキリして良かったのだけれど。ROCK-TEEとKREVAによる「LAW」も、FGらしいオトボケなトラック(でもビートはファット)に乗せてべシャりまくるKREVAのラップが聴かせる。単語で細やかに踏んでいくフロウは、そのライミングこそ今では新鮮さを失ってしまったが、代わりに小気味良さが当時独特のもので聴いていて楽しくなる。 "そこで宣言 「オレがこれから六法全書  方々を占拠」オレの名前はKREVA" あたりはさすがは後のラップスターといった盤石のマイク捌き。

また、Y.MATSUSHITAとKEN,UIKEという初めて聞く名前の3人による「
F.L.O.W」は、その知名度の低さ(僕が知らないだけで有名だったのかもしれないが)に反して、非常に良く出来ている。そのタイトルのようにフロウを楽しむには現代ではいささか無理があるが、温かみのあるソウルフルなトラックは本作でもピカイチだし、 "退屈が退屈と提示されつつ 退屈に流される様見守る 示すのは「それ」が「それ」ということ" など、詞にこだわろうとしたラップも、凡百に埋もれず耳を傾けさせる。後に同名のシングルにも収録された、ラッパ我リヤとINDOPEPSYCHICS「ヤバスギルスキル・パート2〜Remix」は割愛。

結局ラップ入りの曲の出来が圧倒的に良いという皮肉がこのシリーズが長続きしなかった理由かもしれないが、少なくとも後追い組にとっては、ベテランたちの希少価値の高い初期音源が収録されているという点で、このコンピが果たした役割は小さくない。
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CHILL SIDE 2 / V.A.




1.INTRO / DJ WATARAI
2.パズル / CLIMAX from SAITAMA
3.CHECK MY Mates / NOIZEfromNAGOYA
4.HALF TIME SOLDIER / GEORGE feat EELMAN&MUMMY-D
5.HIGH MOON / Q-ILL
6.www亜空間.sp. / 哲也a.k.a.マエストロ+LARGE IRON feat DJ DOG
7.YELLOW RACES / ENBULL
8.背水の陣 / AKIZERO66,KURA,AGRI-8&K-ONE
9.FEEL AUGHT / VOLCANO POSSE
10.なに[WHAT WHAT] / ORGAN




★★★★★★★★☆☆





発売は2001年。にも関わらずその面々はまるで2006年現在活躍する地方勢を集めたかのようだ。それほどまでに製作側が「こいつらは将来絶対くる」と睨んだ予想が見事に当たっている。よってこのアルバムは今人気の面々の一昔前の音源が聴ける貴重なアルバムとなった。地方アングラの持つ勢いはそのままに、単なる「作品集」に留まらない、アルバム単位でも素晴らしい作品に仕上がっている。現nobody knows+のHIDDENFISH擁するNOIZEの「CHECK MY Mates」や今やGAGLEや夜光虫と並ぶ仙台の雄、ENBULLの「ENBULL」、餓鬼の客演で説明不要なVOLCANO POSSEの「FEEL AUGHT」など、その勢い、積極性が前面に押し出ている曲はかなりある。しかしそんな中にあって段違いに激しい炎を燃やしているのが群馬は高崎からの殴りこみ、GEORGEの「HALF TIME SOLDIER」だ。一見合いそうにないラッパーの組み合わせながら曲の鋭さは完全に段違い。DJ TUKASAのやたら激しいトラックにGEORGEの荒削りなラップ、EELMANの滑らかなフロウ。MUMMY-Dも地味にいい仕事で相当レベルの高い一曲。もうこの曲が聴けただけでも大満足。他に挙げるとすれば今の大阪シーンを盛り上げてくれている一人、AKI-06がAKIZERO66名義で参加の奇妙な和風テイストな曲風が印象に残る「背水の陣」、横浜アングラ市場を支え続けるORGANの「なに[WHAT WHAT]」か。横浜アングラってこういう文学的なラップ好きですよね。音源手に入れる機械は少ないが好印象。他も現MJPのLARGE IRONやQ-ILLなど本当にそれぞれの地方の明主が集まっている。こんな風にもっともっと全国規模で旋風を巻き起こしていけばオバグラもアングラも地方も東京もいい感じにごちゃ混ぜな面白いシーンが見れるはず。
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01:16 | V.A.2 | comments(0) | trackbacks(0)
SHOUT OF THE UNDERGROUND / V.A.




1.パーティーズ ハイ/ オマスガ
2.ありのまま / BOMB SKILL
3.声 / Lug Rungel
4.アドヴァンスィン / MEKOLI
5.七転び八起き / The Fantasista Market
6.Progress / eN
7.LOVE LETTER / ウリフターズ
8.全力疾走 / BLAST RAMPAGE
9.満月 / 代参セクター
10.OUT OF LOVE / NOUS-T
11.現場第一主義 / からくりfeat.JINSEIfrom怪人,DJ OSHOW,ダースレイダー,MOTOY,洛陽船



★★★★★★★☆☆☆




アングラシーンには露出こそ少ないものの、まだまだ凄い奴らが蠢いている。徹底した現場主義を貫くラッパー達をコンパイルしたアルバム。全国の現場第一主義者の中から選ばれた10組。CDでとはいえそれぞれの地方に居ては滅多に聴けない、彼らの貴重な音源を聴けるという意味で非常に価値のあるアルバムと言える。僕自身知っているのはラストに収録されている「現場第一主義」の面々(からくり、KAIJIN、DJ OSHOW、ダースレイダー、洛陽船、MOTOY)くらいのもの。そしてアングラ代表者たちによるこの曲がこのアルバムの主張を全て詰め込んだ締めに相応しいドデカイ一発だろう。主役のからくりより、珍しい呟きフロウのダースよりもDJ OSHOWと洛陽船のTWINKLEがおいしい所をかっさらっていった気もするが。
そして他の曲となると、意外にもポジティブなメッセージやラブソング、ポップテイストを含んだ曲が目立つ。そしてその全てのレベルが相当に高い。安っぽいハーコーが持ち上げられる風潮は終わりに近づきつつあると言っていいのかもしれない。特にLug Rungelの「声」、ウリフターズの「LOVE LETTER」なんかは音楽として完成度高し。それにしてもこれくらいの韻の巧さがスタンダードとなっているのは凄い。他に印象に残ったのは詩的なリリックが良い代参セクターによる「満月」とNOUS-Tの「OUT OF LOVE」の二曲かな。全体の基準レベルの高さから穴となる曲は見つからないと言っていい。但しゴリゴリのカッコ良いサウンドを求めている方にはあまりお薦めできないかも。しかしその逆の方は是非。メディアよりフライヤーの常連。やっぱりまだまだ全国の箱には凄い奴らが蠢いていた。今作はVOL.1という事らしいので、VOL.2に大いに期待したい。
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16:28 | V.A.2 | comments(0) | trackbacks(0)
NEW DEAL PRESENTS SHOW and PROVE /VA



1.SHOW and PROVE INTRO
2.SHOW & PROVE feat. IQ, GRAPPLUZ
3.G.Y.M feat.OJ&ST, KM-MARKIT, BRZ
4.ポーカーフェース feat. IQ, RICE, ARI
5.RESCUE feat. MINESIN-HOLD
6.RAP GAME feat. IQ, L-VOKAL, JAYER for GRAPPLUZ, Sayako
7.PIPE DREAM
8.GANGSTAR of PEOPLE feat.PAZE RO THREE
9.灼熱の宇宙 feat.IQ, PRIMER
10.AFTER DAY feat. ILLMURA
11.SPARE MINT OILE feat. RICE, DOC D
12.BIG DEAL feat. IQ, SPHERE of INFLUENCE, GRAPPLUZ



★★★★★★★☆☆☆




FUSION COREのIQらが中心となって創設されたNEW DEAL Recordsの顔見せ的コンピアルバム。どんな繋がりで集まったのかはわからないがかなり賑やかな面々が揃っているので曲はバラエティに富んでいる。圧倒的個性の爆発。かなり各々が自分の得意なフィールドで動き回っていて、「予想通り」ではあるが「想像の範囲内」には収まらない確かな実力を見せてくれる。そしてIQにしてもRICEにしてもトラックメイクを手掛けたLIBROにしても音源での登場が少ないため発売当時はかなり話題になった。内容はまぁやはり参加曲数一位のIQが参加したナンバーを中心として旧EL DORADO系の音源を髣髴とさせるようなトラックが多く占め、そっち方面が好きな方にはたまらない出来。豪華トライアングルが揃った「灼熱の宇宙 feat.IQ, PRIMER 」なんかはその最たる例と言える。先日ZEEBRAのアルバムでUBG入りが確定した(していた?)BRZが旧来のUBGメンバーと共演した「G.Y.M feat.OJ&ST, KM-MARKIT, BRZ」はいかにも「らしい」ハードコアな出来でカッコ良い。今となっては名カルテットとなった4人が共演したラストを締める「BIG DEAL feat. IQ, SPHERE of INFLUENCE, GRAPPLUZ」は今作、そしてこのレーベルのアンセム的存在で中々の良曲。しかしGRUPPLUZは下手なアメリカナイズされたトラックだと完全に持ち味を殺されてしまう。それだけが不完全燃焼な点かな。全般に飛び抜けた曲があるわけではないが佳曲が並び、且つこれだけ多種多様な面々の音源を綺麗に一つの流れの中に纏められている事が初弾には十分な良質なコンピだと感じさせる。理屈抜きで純粋に豪華メンバーによる曲を楽しめる事ができるとってもわかりやすい、楽しいアルバムだ。
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16:27 | V.A.2 | comments(0) | trackbacks(0)
3on3 sound track /V.A.




1.エンターテイナー/ラッパ我リヤ
2.カスタマイズ/MABO from N.M.U.
3.CRIMINAL JUSTICE/G-DX feat. FRISCO KID
4.時の流れに身をまかせ/K DUB SHINE feat.DJ OASIS,童子-T
5.♯844/山田マン
6.HILL&GULLI SMOKERS/BLACK SMOKERS feat.KING MONGOL
7.HONBAN 2003/FIRSTKLAS feat.AKTION,Q,山田マン,MINESIN-HOLD
8.BOOM!!!!!/MINESIN-HOLD
9.やったらイイやつ/山田マンfeat.BACKGAMMON,INDEMORAL,三善/善三
10.♯9629/山田マン
11.さわげ/ラッパ我リヤ



★★★★★★★☆☆☆





ラッパ我リヤ主演の映画「3on3」のオリジナルサウンドトラック。映画の方は正直アレだが、このCDの方は走馬党関係を中心として中々楽しめる出来となっている。明るさを装いながらもどこか土臭い、都会の裏側を感じさせるトラックが占め、単にオムニバス作品としてみても中々バランスのとれた作品だろう。
ただこの頃のラッパ我リヤというのは先のアルバムで受け付けない方が続出した山田マンの高音高速ラップ、我リヤ全体の求める曲調の変化(要するに明るいパーティーチューン路線)が顕著に表われていた頃で、ハッキリ言ってファンの間では最も評判が悪かった時期だ。事実今作の参加曲、「エンターテイナー」、「さわげ」にしても緩々な曲で僕としてはあまり好きになれない。もっと率直に言ってしまえばこのアルバムを通して全く印象に残ってこない。かろうじて「エンターテイナー」のHOOKが特徴的だったことくらいかな。そういう意味でも現在またゴリゴリのハードコア路線に戻ってくれて本当に良かったと思う。
しかし逆にその他の曲となると良曲揃いで、ABC集合曲の「時の流れに身をまかせ」はOASISの和風テイストなトラックに乗る三人の自伝的リリックに耳が惹きつけられる。我リヤとは対照的にゆる〜い曲調も良く似合う彼らの持ち味が存分に発揮された曲だろう。K-DUBのHOOKも印象的。MABOによる「カスタマイズ」は泥臭く機械的なトラックに乗せての二人のラップ合戦。速いテンポでのラップが似合う二人だが今回は僅差でDABOが上かな。巧さを見せ付けてくれる。そして走馬党ファンにとって逃せないのが「HONBAN 2003」、「やったらイイやつ」の二曲。「HONBAN 2003」は我リヤのアルバムに収録されたREMIXより男臭くてお薦め。でもこの曲は走馬党勢を抑えてAKTIONが魅せてくれる。初っ端のラップはインパクト大。つくづく声質は恵まれたものを持っているなと感じた。走馬党勢が殆ど集結した「やったらイイやつ」はやたらカッコ良いタナケンビートに乗せてのいかにも走馬党らしい一曲。誰もが良い仕事をしているがあえて選ぶとすれば三善善三とPAULYのカッコ良さか。韻踏み具合が半端ない。これは走馬党好きには外せない一品だろう。
正直我リヤの曲以外にも「CRIMINAL JUSTICE」など印象の薄い曲はあるのだが、全体通しての聴き易さ、そして中盤の粒揃いの楽曲群のおかげであまり評価を下げるには至らない。SKITも全く邪魔にならないし隠れた佳作だ。何気にHIPHOP関連の映画のサウンドトラックは良作揃いなのだが、時期的にもこの作品はそれらの先駆けとなるアルバムだろう。
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STILL GROWING / V.A.


1.Intro / MC仁義
2.S.T.I.L.L. / DABO
3.STILL GROWING -Up above da sky / MACCHO
4.CONFIDENCE / Tina
5.WHOOOOO / D.O
6.SKIT / DJ HARA
7. LE GRAND BLEU / RINO LATINA
8.STILL GROWING〜明日への途中〜 / KEN-U
9.STILL GOING / ラッパ我リヤ, SATOSHI & KOJIMA(山嵐)
10.GROWSHOW / DELI, BIGRON
11.Outro



★★★★★★☆☆☆☆




2002年、一部の好事家達を唸らせた異色のワンウェイアルバム「GUERRILA GROWING PLATINUM」。豪華メンバーの参加、そして何よりタナケンの独特なトラックがHIPHOPファンを取り込み密かな話題を呼んだ。あれから4年、まだまだデカくなってるDJ TANAKENがぶっ放した第二弾となるワンウェイアルバムがこの「STILL GROWING」だ。ゲストは前作よりは少ないながらも相変わらず豪華。前作がマイクパス、リレーで占められていたのに対し今回はラッパー達のソロ曲が中心となっている。そしてトラックは前回の土臭いトラックとは打って変わって音数は少なく、近未来的なものに。
しかしド派手に大人数で暴れまわった前作に比べて今回はどうも印象薄に感じる。それは単純に客演人数が減った事に起因しているというよりは、どうもDJ TANAKENの異質なトラックにラップが飲み込まれてしまっている、と言った方が正しい感じだ。トラック自体は半端なくカッコ良い出来なのだが、抑揚の少ないループ一発のため各々ソロでのラップとなるとどうしてもパンチが弱くなってくる。それが特に強く感じられたのがDABOとの「S.T.I.L.L.」で、最初に流して聴いた時は全く印象に残らなかった。ラップ自体は本当にカッコ良いと思うのだがどうにもトラックと噛み合わない。結果メリハリがなくなり「それなり」の曲に落ち着いてしまった。これが他のラッパーにも当て嵌まる事で、RINOにしてもD.Oにしても期待以上と呼べるものとは正直言い難い。反面MACCHOは最近のガナりのかかった声も幸いして中々聴き応えのある曲を出してきた。リリックの巧さも流石といったところ。ソロでのラッパー達が苦戦する中抜け出たのがレゲエシンガーのKEN-Uの「STILL GROWING〜明日への途中〜」だ。この無機質なトラックに意外にも叙情的なリリックを乗せてきたが、それが非常に好印象。歌として非常に優れており、初めて聴いた僕だったが大いにKEN-Uに興味を持った。この曲もそうであるように意外と歌とも合うのが今回のトラックで、TINAの「CONFIDENCE」やBIG RONがHOOKを歌い上げる「GROWSHOW」等も中々良い仕上がりだ。
ラップに関してはこのループ一発なトラックではソロでやるよりマイクリレーでやった方が面白かったかもな、というのが僕の意見で、事実今回唯一のマイクリレー曲「STILL GOING 」は我リヤと山嵐の嵐グループが気を吐いている。ソロアルバムも素晴らしかったQがメチャクチャカッコ良い。シンプルなトラックでも派手なトラックでも魅力を発揮できるのも走馬党の強みだろう。山嵐の二人もHOOKを中心に良い出来。
前作の賑やかな出来からすればちょっと小さく纏まった感もあるが、元々実力派ばかりが集まっているので期待を裏切られるような事はないと思う。まぁただあまり過多な期待は禁物。でもDJ TANAKENによるトラック自体はクソカッコ良いので興味があるなら聴いてみては。本当にこのトラックで大人数で回してくれたらとんでもない事になったかも…と思うのは僕だけ?やっぱりちょっと不満が燻る部分もある。最近の彼のトラックメイクは素晴らしいので今度出るというDJ TANAKENのアルバムに大いに期待。ちなみに今回のジャケは中々秀逸で良いです。
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DOUBLE IMPACT E.P. / V.A.




1.INNER CITY GROOVE [BLOW UP REMIX]//ZEEBRA/T.A.K THE RHYMEHEAD/UZI Zeebra
2.INNER CITY GROOVE [T.A.K'S AM4:00 MIX]//ZEEBRA/T.A.K THE RHYMEHEAD/UZI
3.100万光年のやさしさが注がれる限り [ORIGINAL VERSION]//INDOPEPSYCHICS FEATURING OSUMI AND DEJJA
4.100万光年のやさしさが注がれる限り [DJ KENSEI'S REMIX]//INDOPEPSYCHICS FEATURING OSUMI AND DEJJA
5.INNER CITY GROOVE [ORIGINAL VERSION]//ZEEBRA/T.A.K THE RHYMEHEAD/UZI



★★★★★★★★★☆






1997年4月9日発売。ZEEBRA、UZI、T.A.K THE RHYMEHEADから成るT.O.P. RANKAZの音源といえば多くの方が思い浮かべるのがコンピアルバム「SHOCK TO THE FUTURE」に収録された「INNER CITY GROOVE [ORIGINAL VERSION]」だろう。しかし僕はこの曲を「SHOCK TO THE FUTURE」で聴いたとき、イマイチいい印象を持てなかった。日本のHIPHOPシーンのひとつの節目であったあの時代特有のきな臭さ、いなたさは確かに感じるのだがどうにも(特にトラックが)迫力不足。この三人の曲としては心から満足できるものではなかった。正直その「INNER CITY GROOVE [ORIGINAL VERSION]」に対する思いは今でも変わっていない。
しかしこのEPで耳にした、2つのREMIXバージョンの素晴らしさはどうだろう。同じ曲であるにも関わらず、REMIXでこの三人の陰と陽を余す事無く感じれた気がする。ZEEBRAによる「BLOW UP REMIX」verのオリジナル版とは打って変わっての激しいハードコアぶり。およそ原曲からは想像もつかないほどの三人の変貌。シーンのど真ん中に君臨していた彼らがこんなに荒々しく吼えればそれはもうとんでもない迫力だ。90年代のHIPHOPでも最高級のカッコ良さ。クソDOPEなクラシックである。反対に極上のCHILL曲に仕上がっているのが「T.A.K'S AM4:00 MIX」で、T.A.Kの洒落たトラックと三人のラップが非常に心地よい空間を造り出す。ラップのリリックは同じなのにこの三曲三様の変わり具合は凄い。皮肉にも正直更に僕の脳内においてオリジナルverの居座る場所を奪っていった。そしてこの「INNER CITY GROOVE」のカップリング扱いで済ますには余りにもったいない魅力を秘めているのがOSUMIとDEJJAによる「100万光年のやさしさが注がれる限り」だ。哀愁漂うトラックにOSUMIの日本語の語感を活かした繊細なリリック、そしてDEJJAのHOOK。OSUMIの名曲「空を取り戻した日」を彷彿とさせる、ファン必聴の彼の作品の中でも上位に食い込むであろうクラシックだ。
90年代のHIPHOPの光と影の部分をたった5曲で見事に描き出した作品。実質2曲でここまで満足のいく作品は滅多に出るものじゃないだろう。あの頃にしかなかった日本語ラップの魅力をこれ以上ないほど詰め込んだ素晴らしいEPだ。日本のHIPHOPはこんなにカッコ良いんだ!!!!
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FUNKY! FUNKY! FIESTA! / V.A.



1.FUNKY FIESTA(DMR feat.W太郎)
2.My Philosophy(GOUKI×MC JOE×KASHI DA HANDSOME)
3.WILD番地(SPIRITUAL JUICE&トリカブト)
4.トウセンボ(DA VOLCANOS&ORIGINAL SOUL CREW)
5.回るレコードの上走る和田(HOMEMADE家族&W和田)
6.ヨイトナ(りんご)
7.フィエスターズ(HUNGER×DJ ITAO)
8.花畑(ジサツ)
9.ANTHEM 2004(MINE神-HOLD×ARK)
10.地球の果てまで連れてって(真田人×NOTABLE MC'S)
11.ONESTEP(KILO×IWASE)
12.なんさん WON'T STOP(ドスモッコス)
13.DROP THE BOMB(DARTHREIDER)
14.サマーフィエスタ2050!!!(DJ OSHOW×SMRYTRPS)
15.HOW DOPE WE ARE(ロマンクルーfeat.AZZROCK)
16.チェゲチェゲモンモン!!
17.「   」(無題)(ヒデンカ×DJ MITSU THE BEATS)
18.the showgeki 爽やかmix(MICADELIC×電撃ネットワーク)


★★★★★★★★★☆




後にも先にもこのメンバーが一同に集結する事なんてあるのだろうか?ダメレコ総長ことダースレーダーが中心となり、最初の1000円シリーズである自身のアルバム「THE GARAGE FUNK THEORY」と同時に発売したオムニバス盤。とにかく二度とありえないようなラッパー同士の組み合わせが特徴。実力派で鳴らすラッパー、トラックメイカーのみが集まり、日本のHIPHOPをある程度聴いてきた方なら必ず一組は気になる共演があるのではないだろうか。ダメレコにメジャー勢、エルドラドから走馬党、東京のアングラ勢に果ては仙台や大阪の地方勢まで。全てが新曲というわけではないが、今は手に入りにくい音源も多いので純粋に楽しめるだろう。アルバムの内容も期待を裏切らない出来となっていて、一曲目の「FUNKY FIESTA」からブッ飛ばしまくり。DMR名義の曲の中でも上位に食い込むくらい爆発力のあるマイクリレーが聴ける。ロイがどうしようもないくらいキレててカッコ良すぎる。ダメレコの中でもトップクラスのスキルを持つTAROも良い仕事。「My Philosophy」は人気のある実力派3MCの共演。アッパーチューンではないが期待通りの安定したカッコ良いラップを披露してくれる。こういう疾走感溢れる、ラップの自由度の高いトラックではやはりKASHIが映えると実感。「WILD番地」ではトリカブトメンバーの上手さが光るし、「フィエスターズ」ではHUNGERの独特なフロウがジャジーなトラックとガッチリ嵌って良曲となっている。そして今作の中で大穴的な魅力を誇るのが、NAM&369の369とアルファのツボイから成るユニット「ジサツ」による「花畑」だ。このメンバーからどんな面白ラップになるかと思っていたら意外な事にリリカルな曲となった。明らかに他曲と趣が違う幻想的なトラックに哲学的なリリック。純粋にラップもカッコ良くこの二人の意外な一面が垣間見れる曲である。「地球の果てまで連れてって」は真田人とNOTABLEの二人による韻の踏み合い。OHYAの韻の面白さは勿論のこと、真田人のラストで4通りの声を使い分けるスキルは流石。エビスビーツによる相変わらずの独特なトラックも面白い。そしてラストを締める「the showgeki 爽やかmix」が素晴らしい。これまでのMICADELICの曲にはありえなかった気持ちよすぎるトラックを電撃ネットワークが提供。そのトラックの上でも相変わらずのラップをMICADELICの二人が披露するが、そんな考えられない化学反応が巻き起こすのはどうしようもないくらい爽快なバイブス。HIPHOPとしても単純に「音」としても優れており、MICADELICが苦手な方にも自信を持ってお薦めできる、このアルバムのラストを飾るに相応しい素晴らしい曲である。アルバムのタイトルから想像するようなアッパーな曲は思ったより少ないが、もとより自力のあるメンバーなので期待通りの曲を聴かせてくれる事は間違いない。ほぼ捨て曲無しで聴ける完成度で、買った人を落胆させるような事はないだろう。また、このメンバーが集まった事自体にも非常に意義があると言える。今シーンを賑わせている人物の多くがこのアルバムに参加している事からも、独自に活動していた彼らがこのアルバムで一旦集約され一般リスナーに解き放たれたような、今のシーンの流れの源流とも言える作品。そう考えると現代の「THE BEST OF JAPANESE HIPHOP」のようなもので、ある意味これほどオムニバスの意義があるオムニバスアルバムはないかもしれない。多くの方に聴いて頂きたいアルバム。
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