2011.04.09 Saturday
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1.Story teller 2.Original Blues 3.Game Over 4.Skit a 5.Wake up?〜Blues in the dark2〜 6.風来坊 7.Runner 8.Skit b 9.変わらぬ風景 10.四季 (Remix) 11.ありがとう 12.また、逢いましょう。 ★★★★★★ ☆☆☆☆ 漢やRUMIからの賛辞を背に、EI-ONEのレーベルからデビューしたフィメールラッパー・COPPUの1stアルバム。2008年10月4日発売。 「普通の女の子みたいなラッパー」というキャッチフレーズが各所で踊っているが、その側面の見せ方は実にアーティスティックだ。響きの良いドラムで誤魔化そうとしがちではあるが、各トラックはHIPHOPの地盤を離れず、COPPEの詞も「普通女の子」達に擦り寄らない。あくまでポエティックな立ち回りで、男にも通じる程度に普遍化、抽象化された歌詞が、向こうからCOPPUの世界に歩み寄らせるよう働きかける。 その「普通」であることを一定程度アーティスティックに見せる、というイデオロギーが強固であるため、曲ごとの特徴は没個性化しているのも事実だ。それは詞にも、音にも同じことが言える。COPPUのラップが一本調子でお世辞にもスキルフルと言える類ではない中で、このぼんやりとした特徴の無さは、32分の収録時間にも関わらずやや聴き疲れを引き起こす。ただ、フロウやライミングがあまりにファンダメンタルのみでやっている感が強い一方、リリックがハッキリと聴き取れる声の通りの良さは天性の武器でもある。 リリックにしても哀愁漂うピアノにしても、狙うところが一番露骨だった「 四季(Remix) 」では悔しいながらも目論見通りヤラれちゃったし、これからの成長を期待したいと思う。
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