2011.04.09 Saturday
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1.chill step 2.きせかえカメレオン feat.OLIVE OIL 3.きびだんご 4.BOLD LINE 5.臆病風とともに去りぬ 6.パパのおしごと 7.Night Club,Night Mare featSHOWHACH 8.GREEN DAYO! 9.幕の内 feat.MONJU 10.Marking Here 11.Knowledge feat.YUKI 12.へそくり 13.トライアスロン feat.YASURI 14.カシミサ220でくるんで捨てる feat.ASA 15.あっぷりけ ★★★★★★★☆☆☆
TAK THE CODONAの2ndアルバム。2008年8月23日発売。
アブストHIPHOPのチュートリアルみたいな「chill step」を経て始まる本作の54分には、ガラクタ部品が所狭しと並ぶオンボロラボで作られた、ありあわせのパーツで出来たロボットのような面白さが詰まっている。通りの良い声でドスドスと耳に残るリリックを突き刺してくるTAK THE CODONAのラップには、DJ NAPEY「NAP TRAP!」収録「今宵のミラーボールのように」で初めて触れたのだけれど、サウンドもここまで面白いとは予想だにしてなかった。 "お前の手持ちの サンプリングソースでもオレならブッ飛んだシークエンスが組める" のリリックは本当だったんだ。
変則アラビアンのインスト「GREEN DAYO!」やMONJUと重厚なマイクパスを聴かせる「幕の内」など、正に手持ちの武器の中でやりくりしたような、音のあり合わせ感が凄くデタラメで面白い。アンダーグラウンドであることを目指して頑張ってリアル追及しているアーティストよりも、己の使えるオプションがそのままアンダーグラウンドなサウンドに繋がっているという点で、ごく自然体で嫌味の無いトリッキーなアルバムに仕上がっている。
「きびだんご」、「へそくり」、「あっぷりけ」などひらがなタイトルの曲でユーモアある立ち居振る舞いを見せたかと思えば、なんてことはないメッセージ(あれがめんどくせーとか、オレは半端無いMCなんだとか)をそのワードチョイスでドスンとカッコ良く聴かせる。サウンドにしてもラップにしても、ここまで器量のあるアーティストとは知らなかった。飛び抜けた一発があるわけではないが、凄く面白い音楽を聴かせて頂きました。
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