1.No Music, No Life feat. GRAND BEATZ (DJ RYOW & TOMOKIY O), 尾崎真希 2.Know Music, Know Life feat. DJ TAIKI a.k.a. GEEK 3.Intro 〜Aggressive & Hungry〜 feat. Anarchy, Jack Herer 4.King & Queen feat. Foxxi misQ 5.Shatta Fire 〜Reloaded〜 feat. Ackee & Saltfish 6.Skit feat. The Groove Brothers 7.Music Hustlin' feat. 般若, AK-69, AKIRA, MACCHO, TOKONA-X, DJ NONKEY 8.Simple Man feat. Full Of Harmony 9.Ballers Vacation feat. Mr. O Z, 來々, The Groove Brothers 10.Everybody Get Up feat. DJ MITSU, ノリ・ダ・ファンキーシビレサス, ヤス一番?, プリメラ 11.Don't Cry feat. JAMOSA, G.B.L 12.Big Shout Out To My... 13.Outro 〜The King Is Back〜 14.Warnin' feat. SORASANZEN, GRAND BEATZ (DJ RYOW & TOMOKIYO)
前作「7Dayz」で、ミニマルな音との組み合わせで小洒落た作品を目指そうとして、結果ただの無味乾燥なアルバムになってしまった反省から、一転して本作はゴージャスな作りに。1st「Get "Big" The Ballers」やミニアルバム「GODATSU GAME」のストリート色の強い中で示したエンタメ感を、よりメジャーなアプローチで実践している。結果、その装飾過多とも思えるほど気前良く鳴る音の数々や、それに合わせて前掛かりにスピットする"E"QUALのラップは、一般人にも楽しめる取っ付きやすさを備える。
ここにはかつて爪弾いたギターのずれた旋律をそのまま使用し、"E"QUALや客演陣の歌との不協和音をそのままアングラ感に変換して見せた「Get "Big" The Ballers」の"E"QUALはいない。外部プロデューサーと抜き所まで綿密に拘って音を製作し、曲調に合わせて客演を最適なポジションに配置し。それは必ずしもHIPHOP作りとしての才能ではないが、より普遍的な音楽制作者としての才能を発揮しているとも言える。その辺りのバランス能力が、この頃の"E"QUALがスター性を秘めていたと言われる所以だろう。