RATID -Realize A Thing In The Depths-

新年度からは下ネタを言わない。
遼の最近読んだ本
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

web拍手
| - | - | -
HOT MUSIC / アンチョビボーズハーモニー


1.Intro 〜韻トロ〜
2.アンチョビボーズハーモニー
3.アンチョビのララバイ 〜気をつけな火を点けな〜
4.Freedom feat. Mineshin-Hold
5.First Star Blues feat.Jammy
6.あふれてる 2010
7.一度の命 feat.あぐらCREW
8.洗いざらしパリッと乾きゃ新品より味出てくる様なフィーリング
9.Skit(好きっと)
10.I Love You .OK!
11.なんだってんだ
12.Hot Music
13.Country
14.ポケットにつめて歩き出せ
15.ゆとり
16.ありがとう、また会う日まで

★★★★★☆☆☆☆☆


ラッパ我リヤの山田マンとNO-T za 侠龍、DJ JUNESTIRによるグループ・アンチョビボーズハーモニーの1stアルバム。2010年4月7日発売。

「ピース&ハーブ」をテーマに、タイトル通り温かみのある言葉でヴァースを埋めていくそのコンセプトは、山田マンの言葉遊びの余地をことごとく削ぎ落す。残ったのは散々聴いてきたような、当たり障りの無い、無味乾燥な「社会派応援メッセージ」だけだ。ラッパ我リヤの相方であるQが現在進行形で新次元のフロウを開拓しているのに比べると、山田マンは停滞が続き、本作でもどのラップも言葉が大人しく小節内に収まっており、単調さが目立つ。本作での相方・NO-T za 侠龍のラップもお世辞にも音に乗れているとは言えず、山田マン周辺に集まるAkeey、C.I.C.に続く有象無象がまた増えたか、というのが正直な感想。

ほぼ全曲を手掛けた山田マンによるトラックもやたらに味の無いギターが割って入り、また、どの曲もリズム、質感共に似通っていて、絶対的に個性に欠ける。我リヤの前作「
MASTERPIECE」がサウスを下地にしながらもトラック、ラップスタイル共にオリジナルたろうとする姿勢が感じられたのに比べると、そうした音楽的向上心を捨てて安易なトラック製作、安易な社会的リリックに逃れたようにしか聴こえない。肩の力を抜いたユルいノリと言えば聞こえは良いが、単純に手抜きとしか思えない。

MINESINのテコ入れが効いた「
Freedom」、創意工夫と言うより人海戦術で押し切った「一度の命」はまだ聴けるが、それも決して良い出来とは言えない。唯一、走ったお経フロウがリリックの熱量も上げた「ポケットにつめて歩き出せ」は本気の山田マンが聴けて良いのだけれど。

実際走馬党信者の僕でもこれだけズッコケてるわけで、最近の山田マンのラップ(「MASTERPIECE」除く)を聴くにあまり期待してはいなかったが、まさかここまでとは思わなかった。「
SKIT(好きっと)」での、両者のぶきっちょな演技に癒された。ブックレットのお姉ちゃんのセクシー写真集が中々エロかった。それだけの作品。好きなだけに悲しい。


web拍手
23:18 | アンチョビボーズハーモニー | comments(0) | -

03
--
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
--
>>
<<
--