2011.04.09 Saturday
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1.Intro 2.ホームレス feat 籠獅 ,GIZ ,T.O.M 3.ガッチャンバリン〜闇に咲き・光り散り行く〜 4.破血気 feat DICE , King.k 5.やりっぱなし 6.ギャンブリンブリン feat K.Z.M 7.夜盗 feat BIG IZ MAFIA 8.メデューサ 9.LBマダラン feat Gaff 10.カラスの学校 feat Douglas , XXL 11.ピースto da 破公 12.Time up Baby a.k.a. 五本指 feat Gothic , Switch ill 13.ボッタカジノ 14.遺書 feat Zang Haozi ★★★★☆☆☆☆☆☆
福岡親不孝通りを拠点に活動するグループ・SHITAKILLI IXの一員・D.Cの1stアルバム。2007年4月7日発売。
SCARSやSD JUNKSTAなどによる、新たなギャングスタ、ハスラー像がいよいよ浸透してきた2007年になって、未だにどこを切っても "ロレにカルティエピゲにピアジェ エメにルビーにスターサファイヤ 金ピカゴールドプラチナダイヤ"(「ガッチャンバリン」) のようなリリックで埋め尽くされている本作の化石っぷりは逆に清々しい。名古屋のラッパーでもここまで典型的なギャングスタ&ラグジュアリー像だけで攻めないんじゃないだろうか。「メデューサ」や「LBマダラン」のように、リリックに工夫が見られる曲もあるにはあるが、内容は地元、身内ネタと当て字だらけで混然としており、リスナーに解釈の余地が残されていない。推測も出来ず、ただ意味がよくわからないだけ。
音数の少ない、アメリカナイズなトラックに乗せて単調にガナるだけのD.Cのラップもかなり辛いものがある。そんなやかましさに支配されている作品だから、「ホームレス」でのT.O.Mがその爽やかな声質を曲に差し込んでくれるだけで好印象になったくらいだ。
Zang Haoziのローテンションラップにガナリを間引きされ、いくらか感傷的に自らを見つめ直す「遺書」は唯一まともに聴けるが、それ以外はどこに音楽を楽しめる要素が残されているのか全く分からなかった。なぜかSEEDAのLAST LIVEに参加していたみたいだが、正反対もいいとこなスタイルなのに、よく交わったなぁ。
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