2011.04.09 Saturday
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1.intro ~NAP TRAP~ 2.アンチテーゼ feat. DABO & JAZZY BLAZE 3.紳士淑女の皆様へ feat ERONE(韻踏合組合) 4.I`d rather die than give U control feat. AGRI8 & K-ONE(LARGE PROHITS) 5.stILL feat. ICE BAHN 6.tragic LOVE feat. COPPU 7.relations feat. DU-DUCK 8.shelter feat. MC STATE 9.KILLER killer ~abyss~ feat. HANABiS 10.今宵のミラーボールのように TAK THE CODONA 11.Le chat feat. ENDY (H.R.C) 12.摩那街灯 feat. YOUNGI 13.UNDERGROUND feat. RYUZO(R RATED RECORDS) 14.泥中花 feat. 神門 15.Don`t Mind GO MY WAY feat TRASH the JUN07 ★★★★★★☆☆☆☆
神戸を拠点に活動を続けるDJ NAPEYの、オリジナルとしては3枚目となるアルバム。2010年1月20日発売。
さして新鮮味の無い音で新鮮味の無いHIPHOPマナーを律義に貫かれる前半は、正直少し退屈。メキシカンなギターとドラムンベース調のビートとの落差が面白い「stILL」でFORKが元気だった印象しかない。
むしろベテランメインの前半よりも、COPPUの"届いてますか??"が延々リフレインする(恐らく)フィクションのラブソング「tragic LOVE」でワンクッションおいて、各ラッパー達が一人でマイクを握って一気にパーソナルな方向に振り切る、後半からが本番だろう。このアルバムを聴くまで全く知らなかったラッパーもいて、ここでも楽曲の質にかなりバラつきがあるが、各人が1曲丸々使って詰めた秘めたる思いをこうして並べて聴けるのも、豪華絢爛なマイクリレーものを並べるのとは違う、DJアルバムならではのものかなとも思った。一定の幅を持たせながらも基本的にラフでネタ色の強いプロダクションで纏めたDJ NAPEYの手腕もあり、あちこちに喚き散らすそれぞれの主張も、その音によって上手く統一されている。
中でもリスナーを見据えて"クリアランスがうるせー時代にも抜け穴がある いたちごっこが手詰まりになったら発展が止まっちまうだろ?"と語るTAK THE CODONAは良かった。もっとアブストラクト然としたアーティストかと思っていたのだけれど、この曲でアラビアンビートに乗せて明確な主義主張を仕込んでくるラップは文句なく上手かった。
しかしここでの目玉は間違いなく神門の「泥中花」だろう。「蓮の花」などの名曲を残しながらも行方がわからなくなってしまっている神戸薔薇尻に対し、神門が彼のスタイルを模して復帰を呼び掛けた曲で、神門が叫ぶ、神戸薔薇尻の詞を引用しながらのリリックが熱い。本当に今どうしてるんだろう。
この2曲以外の出来が良すぎて他の楽曲の印象が薄くなってしまうが、一定のクオリティを持つ作品ではあると思う。最後に魂を燃やし進む自分を、そして全てを肯定して我が道を行くことを誓う「Don't Mind GO MY WAY」で締める構成も中々オツではある。
ところで元々のクレジットには、まさかのジサツが参加した楽曲の表記があったんだけれど、実際の完成品ではキレイサッパリ無くなってる。ボツった??
PS.この曲でようやく気になっていたCOPPUを聴けました。印象としては、素敵なフィメールラッパーというよりも素敵な女の子といった感じ。ラップという言葉の伝達手段以外には一切HIPHOPを、ラッパーであることを絡ませない、女の子視点での「どこにでもある」観を出す人は珍しい気がする。
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