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BIG SOUL / TARO SOUL


1.BIG SOUL
2.Take You There feat.May J. 
3.HIP HOP HOORAY 2008 
4.My Road,My Soul 
5.ガッデム feat.韻踏合組合 
6.現場でSEE YA! Pt.2 

★★★★★★★☆☆☆


ダメレコでKEN THE 390とのユニット・KEN THE 390としても活躍し、数多くの客演もこなしてきたTARO SOULのメジャーデビューミニアルバム。2008年5月28日発売。

とにかくALI-KICK製とは思えないほど投げやりなクラップビートに"ビッソー ビッビッソー"と間の抜けたHOOKだけが耳にこびりつくリード曲・「
BIG SOUL」のやっちゃった感が購買意欲を完全鎮火してくれるのに十分な負の力を持っていて、発売当時PVを見かけるたびに、あぁ、メジャーに喰われるってこういうことなのかなぁと遠い目になったものだ。

しかしいざこうして買ってみてその他の曲を聴いてみると、意外にも悪くない。ソウルかどうかはかなり疑問の残るところだが、その歌フロウは確かにメジャーらしいキャッチーな曲調にも上手く順応している。このあたりは大量の客演を多くこなし、中でもHOOK担当として歌う機会が多かったことでも培われた能力なのだろう。つまらないポップラップになっているだけだ、との解釈も当然あるのだろうが、ほぼ全曲のHOOKで聴こえてくるその歌の活かし方を実際に聴けば、上手くメジャーの空気を組み込んだものだと思う。

そんなわけで前述のビッソーの曲こそ、出鼻を挫く格好になって本当にげんなりするのだが、それ以外の曲に関してはこれがメジャーに入って「一般層も獲りに行った」作品であることを前提にして、そのことに拒絶反応を示さない方ならば十分楽しめるだろう。

特に聴く前はやっちゃった感溢れる曲だと思っていた「
HIP HOP HOORAY 2008」はビックリするほどTARO SOULが上手く合わせていて、流石に原曲にも劣らない、なんてことは言えないまでも十分に聴かせる。現場でSEE YA!Pt.2」はMr.Beatsの2ndアルバムに収録されたTARO SOULの参加曲・「Happy Turn」を思わせる底抜けに前向きな音とラップが清々しくて良い。CDで聴くぶんには、曲は良かったのにCD-Rに焼き直した曲かと思うくらい平坦な音質が聴くに堪えなかったPt.1よりずっと良い。メジャー入学式の歌となった「My Road,My Soul」も、ALI-KICKが今度は本気を出しているし良い感じだ。

他の曲の流れを壊さない程度のハーコーさをほんのり漂わせる、韻踏合組合を迎えた「
ガッデム」は旧来のリスナーとの接着剤としての役割が見え見えな割に中途半端過ぎて面白くないが、全体としてはメジャーに入ったこれからの活動方向を示し、かつそれなりにその試みが成功していることをアピール出来たと言えるのではないだろうか。ビッソーの歌でこれ以降の作品にも全く興味を無くしていたのだが、メジャーでのフルアルバムにも興味が出てきた。
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09:15 | TARO SOUL | comments(0) | -

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