RATID -Realize A Thing In The Depths-

新年度からは下ネタを言わない。
遼の最近読んだ本
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

web拍手
| - | - | -
THE ORIGINAL / DJ PMX


1. Intro(THE ORIGINAL)feat. KOZ
2. Stay By My Side feat. DAZZLE 4 LIFE
3. Miss Luxury feat. HI-D, GIPPER
4. Try So Hard feat. AK-69, May J.
5. Skit feat. ONE-G
6. Recollection(80's Night)feat. PHOBIA OF THUG, JAMOSA
7. Look At Me feat. MACCHO, BIG RON, KOZ, SAY
8. 4:20 feat. MACCHO
9. Keep On Rollin' feat. DESTINO, Mr. LOW-D, Iz
10. My Baby Girl feat. FINGAZZ, EL LATINO
11. Seaside Lover feat. BIGIz' MAFIA, ZANG HAOZI, SINTAI
12. Reason(This is why we rap)feat. ZEEBRA, Mummy-D, MACCHO
13. Footprint feat. TWO-J, Iz, KSKtheONE
14. Just Another Day feat. 青山テルマ, Kayzabro
15. 4 My City featuring AK-69, RICHEE, HOKT, HIRO of LGYankees & BI
16. Turn Off Tha Lights feat. BIG RON, MACCHO, KOZ
17. Last Mail feat. HYENA, SAY
18. Outro feat. Lil Tintin' feat. Lil Tintin'
19. Pubb's Groove V
20. Miss Luxury feat. MACCHO, GIPPER, KOZ, HI-D, Foxxi misQ 〜P.V. Version〜

★★★★★★☆☆☆☆

MAZZ+PMXとしてキャリアをスタートさせ、現在もKayzabroとのDS455で日本のウエストコーストスタイルHIPHOPを牽引するトラックメイカー・DJ PMXの1stフルアルバム。2008年6月25日発売。

ウェッサイシーンを引っ張り続け、この手のHIPHOPが嫌いなリスナーにも認められる大御所である彼がこうしたアルバムを発表したこと。それは日本のウェッサイHIPHOPの長所と、このやり口での限界を図らずも示したのではないか。

アメリカのウェッサイHIPHOPを聴いた時に最も直感で感じる「ノレる音楽」というイメージ。PMXが本作で突き詰めたのは日本語のラップ・歌でそれを実現すること、そしてそのために究極に機能美のみを追求したことだろう。計30組を数える客演陣は、いつもはゴキゲンに吐き出すモード的なギャングスタイズム、ゲットーイズムを完全に排除され、アルバムでこれらのアーティストが語るのはスイートハニーもののラブソング、もしくはクロニクルソングのみにほぼ限定されている。シンセを中心に様々な音のギミックを曲中につぎ込みながらもきちんとそれぞれの音が一人で立って聴こえるPMXのトラックはさすが高次元で纏めてあるが、本来メロウファンクやP-Funkノリまでカバーできるはずの音の幅はあえて限定し、「いかにも」なウェッサイの音のみで構成される。

このラップ、トラックの2つの限定条件により、歌詞カードとにらめっこしながら聴くと70分退屈な思いをするものの、夜にカーステで流しながら車を走らせると嫌味無くサラッと流れていくラップと音がとても心地良く響く、最高の雰囲気作りを手伝ってくれるBGM用アルバムに仕上がった。有望なラッパーが万年不作なウェッサイシーンを代表しつつ、リードアルバムとして色を出すという難問をギリギリのところで切り抜けた印象。

ただそれゆえ、音の完成度は高水準だがあくまで"雰囲気で聴くアルバム"でしかないので、日本語のHIPHOPを聴くという意味では至極退屈でしかない。GIPPERやHYENAといった数少ない魅力的なウェッサイラッパーも凡庸に"それなり"の所で抑えられている。熱い3人の競演のはずのクロニクルもの「
Reason(This Is Why We Rap)」もアルバム全体を丸くするために過度な勢い付けはなされていないし、"日本人が聴くアメリカのウェッサイHIPHOP"と同じ土俵に立つために、日本のHIPHOPであるアイデンティティを丸ごと犠牲にした作品でもある。非ウェッサイリスナーとの距離をまた一つ広げたアルバムであるのは間違いないだろう。
web拍手
03:00 | DJ PMX | comments(0) | -

12
--
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
--
>>
<<
--