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SPLIT EP VOL.3 / ALI-KICK & MARUHIPROJECT


1.BEFORE THE GAME feat. HUNGER, TARO SOUL 
2.REASONS feat. あるま 
3.BACK IN THE DAY feat. メシアtheフライ, BES 
4.処刑決行 feat. 遊戯, 将絢 
5.HALF FULL,HALF EMPTY feat. MILI, B-BANDJ 
6.シュビドュビバップ feat. 鎮座DOPENESS, S.L.A.C.K 
7.I’M SORRY feat. Romancrew 
8.4 EMCEES feat. SATUSSY, SIMON, BRON-K, DABO
 

★★★★★★☆☆☆☆

韻踏合組合主宰のIFKレーベルによる企画コンピ第3弾。ROMANCREWのALI-KICKと、shunamiとkatsuoによるプロデュースチーム・MARUHIPROJECTがトラックを半分ずつ手掛ける。2009年12月11日発売。

この手のアルバムはクレジットを見たときが一番楽しくて、いざ聴く際にはその意外性が功を奏していることの方が圧倒的に少ないことをいいかげん自覚して臨むべきなんだろう。まぁ、それでもやっぱり期待しちゃうんだけど。

まず本作で勿体ないのはMARUHIPROJECTのトラックと客演陣の相性の悪さであろう。ビートの間隔を長く取ってスロウな音を組むMARUHIPROJECTのトラックは得手不得手がハッキリしている。つまり小節を一個単位としてそこに言葉をはめ込むフロウではなく、最近流行りの小節間を線で繋ぐ抑揚のついたフロウで臨むラッパーにとってはビートの間が開き過ぎていてリズムを取りにくい。TARO SOULの歌に振り切ったHOOKだけが頭に残る「
BEFORE THE GAME」でのHUNGERや、お気楽な「BACK IN THE DAY」でのBESの苦戦ぶりはそれを象徴するものだろう。逆に旧来型のフロウを操るMILIとB-BANDJによる「HALF FULL,HALF EMPTY」の出来が比較的良いのは、つまりはそういうことだ。

一方のALI-KICKのトラックも、事前にぼんやり期待していたようなソウルフルなトラックがほとんど無くて面喰らう。それでもビートをきっちり把握して、丁寧にラップする「
REASONS」でのあるまは曲の出来とは別に好印象だった。逆に何がやりたいのかわからない将絢とALI-KICKの電子トラックが不協和音を絶好調に奏でる「処刑決行」はマイナス。

曲として良かったのはALI-KICKの手掛けた2曲、「
シュビドュビバップ」と「4 EMCEES」くらいか。前者はMARUHIPROJECTが失敗した、曲線的フロウとビート間隔の長いトラックの相性の悪さを逆手に取ったやり口が見事。変態フロウの新進気鋭2人を相手に極端に間を取ったトラックを用意し、それによってそのフロウを限界まで間延びさせている。HIPHOPのフロウというよりは最早レゲエのそれに近いやり方で攻める鎮座と、相変わらず好きな事を好きなようにラップしているS.L.A.C.K.がドロッドロに溶けたラップを聴かせる、最高に抜けたチルソングだ。後者はタイトルからして集まった事に価値があるような中身の無いスロウなマイクリレーものなのだが、一番やりたい放題したのは煙いブラスが雰囲気出し過ぎなALI-KICKのトラックだろう。トラックとは真逆の高音域の声がよく届くSIMONと、逆にトラックと完全に同化したBRON-Kがベスト。

改めて見ると組み合わせを見たときに真っ先に目が行くこの2曲が成功しているという意味では、最低限の期待には応えてくれる作品ではあるかもしれない。ROMANCREWがセルフメイド以外のトラックではいつもチャレンジさせられてろくなことにならないのも改めて確認出来たし、良くも悪くも発見の多いEPではある。
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07:54 | ALI-KICK & MARUHIPROJECT | comments(0) | -

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