RATID -Realize A Thing In The Depths-

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Realize It's All Real / ILLBLAST



1.INTRO
2.Guerrilla6 feat.DOROC
3.STREET WALKIN feat.FRANKEN
4.NOMBE-2007
5.MAGIC STICK
6.RESTLATION
7.-Skit-
8.MYBREATH feat.RIPTRAP
9.AROUND THE HOOD
10.WE RUN THINGS feat.STEELOW and Sir-Vibe(THE8BULLET)
11.I just wanna say feat.KAKO
12.Realize it's all real


★★★★★★★★★

2008年1月4日発売。MCのS-1,SARU,Free-SK,KIG,PUSH、DJのDJ EDOから成る群馬のグループ。実はここ数年で有望な若手が数多く現われてきているが、その中で感じていたことがあった。それはPAGER、雷、NITROと受け継がれてきたHIPHOPにおける花形・多人数マイクリレーによるハードコアスタイルを継承する者の少なさ。日本的にHIPHOPを咀嚼したスタイルが明らかに追い風を受ける中で、モロメインストリームなタイプにおける有望な若手がかなり少なかったように思う。そんな中で全く事前知識無しで聴いたのがこのILLBLASTだったわけだが…いや、凄いグループに巡り合えた。NITROにも通じる頭で考えずとも右脳が直感で反応するような、そんなズドンと落ちてくる直接的なカッコ良さがこのグループにはある。MC陣のタイプも誰一人被らず、正統派あり、押韻至上主義スタイルあり、ラガティックスタイルありと実にカラフル。それでいて今まで作品をリリースしていなかったのが信じられないくらい全員スキルフル。特に一人で何度も曲を荒らしまわるS-1のあの存在感は、新人のレベルじゃないでしょう。多彩なメンバーで手掛けられたトラックもとてもインディーズ作品とは思えないくらいスタイリッシュかつ高水準で、結局出てくる感想は「とても新人の作品とは思えない」という着地点にただただ帰結してしまう。HOOKとトラックの勢いだけで鼓膜をロックする「Guerrilla6」、荒っぽく打ち鳴らされるドラムにFRANKENのクールなラップが映える「STREET WALKIN」、タイプライターらしからぬ分厚いトラックが勢いあるラップを強力に援護する「AROUND THE HOOD」など衝撃の楽曲がただただ続く。そして終盤に控えるは彼らの今作ベストの「WE RUN THINGS」と文句無しにタイトルナンバーを掲げられる「Realize It's all real」。KIGの「今はその日暮らし でも人生の中で今がクラシック」のラインはグッとくるし、苦しい現状を不満として描くのではなく、一応の是として吐き出すラップって意外に少ないので面白いと思う。成り上がっていくその先の光しか捉えてないリアル系ラップよりも、その過程に「今」を捉えてるラップの方が本人にとってもずっと意義があるはず。
アルバム全体を通してみて、やっぱりそこらのメジャー作品よりもよっぽど洗練されてます。若手の作品を聴いてて久しぶりに震えあがったアルバム。ハードコアなラップが好きなら間違いなく買いの一枚だ。1500円と値段も魅力的。全国発売はしてないので購入は下記の彼らのHPからどうぞ。最後にもう一度だけ言わせて下さい。
いや、ほんとになんで今までこの人達が騒がれてなかったの??

ILLBLAST HOMEPAGE
http://ip.tosp.co.jp/i.asp?i=ibcgunma


追記:多分COMPASS時代に巡り合った新人のアルバムの中では最大の衝撃でした。
    COMPASS AWASRD2008で僕の年間ベストアルバムに選んだ一枚。
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